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『アルコールインクアートを始めよう』2020年

 

アルコールインク アートを始めたいけど、何が必要なのかわからない

という方のために、まずは必要最低限のものをご紹介します。

次の3つのものがあれば始められます。

 

 

– 1 Alcohol Ink (アルコールインク)

 

右にずらりと並んだ小さなボトルたちがアルコールインクです。

ちなみに画像のものは以下のブランドのものです。

– Jacquard Piñata (ジャカード ピニャータ)

 

– Ranger (レンジャー)

 

日本製のCOPIC (コピック) の補充用バリオスインクもお勧めです。

(追記: 2020年春バリオスインクはボトルがリニューアルされ、コピックインクに生まれ変わりました。)

 

2 アルコール濃度90%以上の消毒用アルコール

 

画像の左側の白いボトルのものがそうです。

私は現在99.9%のアルコールを使用していますが、90%以上が最適とされています。

ブランドなどは問いませんし、一番安いもので構いません。

日本ではドラッグストアやオンラインで手に入ります。

海外で購入される場合は、

 Isopropyl Alcohol (アイソプロポル アルコホール)

または

Isopropanol (アイソプロパノール)

でお探しいただくと、きっと見つかると思います。

 

上の画像で、アルコールのボトルの前にあるニードルつきの小さな透明ボトルには

自分でこのアルコール液を入れかえて使用しています。

これは私のアイディアなので、みなさんの使いやすいように工夫していただければ

いいと思います。

個人的にはこのニードル付き容器は必要な分だけのアルコールを垂らすのに最適で、

もうアルコールインクアートには欠かせないくらい使いやすいです。

(左)ニードル付き容器、(中)スポイト付きボトル、(右)プラスチック製のスポイトとアルコール液を入れるためのグラス

海外アーティストの方々は、画像(中)や(右)のようにアルコール液をコップやボトルに

入れて、スポイトや筆などでとって使っている人が多いようです。

 

以上のアルコールインクとアルコール液の2つがあれば描くことができます。

(どちらも引火性なので、説明書を必ずお読みになって

火気に注意して使用してくださいね。)

 

さて、ではどこに描きましょう?

画用紙だと濡れてベコベコになってしまったり色が染み込んでしまいます。

なのでアルコール インクを使用する時には水を吸わないものに描くことになります。

 

 

– 3 Yupo Paper (ユポ ペーパー) または タイルなど

 

ユポ ペーパー (または ユポ紙) はフィルム法合成紙というもので、

主にポリプロピレン樹脂でできています。

水に強く破れにくいため、屋外用のポスターなどの印刷にも使用されるそうです。

その為、ユポ紙はアルコールインクアートには最適な紙なのです。

 

しかし、ユポ紙はあまり身近なところでは扱っていないので

基本的にオンラインショップで探すのが早いです。

通常の紙よりもお値段も高いので、まずはホームセンターで

購入できるような白いタイルに描いてみることもお勧めです。

アクリル板でも良いです。

基本的にアルコールインクは油性ペンに使われているインクと同じと

思っていただいて大丈夫です。

なのでタイルやアクリル板以外にもいろんなものに描くことができます。

しかし、アルコールインクアートではアルコールの表面張力を利用して描くので、

アルコールが流れたり垂れたりしないよう、表面が平らなものを選んでください。

もちろん安定した平らな所で描いてくださいね。

ユポ紙はこちら (80GSM) がおすすめです。

こちらはサイズはA1と2の間くらいでとても大きいので、ハサミで切ってお使いください。

ちなみにヒートガンを使用する場合はこちらのユポ紙 (250GSM) がおすすめです。

A3サイズなので、ハサミで半分に切ってA4にもできますし、

分厚いのにとても安いので、私はこちらを愛用しています。

ヒートガンというのはこんなものです。


ヘアドライヤーを使用してインクを乾かす場合もありますが、

ヒートガンはもっと高温で余計な風が少ないです。

 

 

さて、必要なものは揃いました。

ここでお勧めさせていただきたいことがあるんです。

 

アルコールインクのボトルのキャップは、全部白だったり黒だったりします。

(Copic バリオスインクはキャップにカラーが明記されています。)

アルコールインクアートを実際にやってみると、流れる液体を使って

アルコールが気化するまでの短い時間で描いているので、

描いている時は結構忙しいです。

ですが、間違ったキャップをしてしまって違う色のインクが混入してしまうのも嫌ですし、

蓋を閉めずにボトルのインクが乾燥するのも避けたいです。

なので、使い始める前に色が分かるようにしておくことをお勧めします。

 

 

こんな感じで、キャップの頭に少しインクをつけて乾かします

(アルコールインクは色素が下の方に溜まっているので、

蓋を開ける前に必ず振ってからご使用くださいね。)

 

 

これでいちいちキャップの中を覗き込んで色を確認しなくても大丈夫です。

色選びの時にも一目でわかって便利です。

 

最後に、ご用意していただくと良いものなのですが、

手についたインクは石鹸やクレンジングオイルで落とすことができるのですが、

服やカーペットについたり机などにインクが染み込んでしまうと

綺麗に落としきることは難しいです。

汚れても大丈夫な服装、そして机やカーペットは汚れないように覆っておくことを

お勧めします。

アルコール液がフローリングにつくと、白っぽいシミができます。

( ついてしまった場合はすぐに拭き取ってください。)

 

アレルギーがなければ肌が荒れることも滅多に無いと思うのですが、

インクなので手袋をされることをオススメします。

 

そして手に届くところにティッシュキッチンペーパーがあると便利ですね。

 

そしてアルコールインク アートは液体の表面張力を利用して描くので、

髪が長い方はまとめておきましょう

 

最後に、ストローがあればとても活躍してくれます。

ストローで息を吹きかけてインクを広げたりするのに使用します。

個人的には細めのストローが使い易いです。

 

(アルコールインクやアルコール液は引火性があります。

火気には十分注意して、安全にアートを楽しんでくださいね。)

 

13 Responses

  1. はじめまして。
    突然のコメント失礼いたします。
    アルコールインクを調べていて、こちらに辿り着きました。
    普段はペン画を描いています。
    KANAKOさんのブログを参考にさせて頂いて、色々道具を揃え始めたところです。
    Instagramをしていないのでどうやって連絡すべきか分からず、こちらにコメントさせて頂きました。
    色々お話伺えたら嬉しいです。
    よろしくお願いいたします。

    • Yoshimiさん
      素敵なメッセージありがとうございます♡とっても嬉しいです!
      そして返事が遅くなってしまい申し訳ありません….!
      アルコールインクアートはもう楽しまれていますか?
      もし分からないことがあればこちらにコメント頂ければと思います*
      今後のためにInstagram以外のコンタクト方法も考えてみますね。
      数ヶ月間blogをストップしていたのですが、これから再開したいと思います。
      また時々blogを覗きに来ていただけると嬉しいです♡

      • Kanakoさん
        お返事ありがとうございます☆
        はい、アルコールインクアート始めました!
        金額的なこともありコピックを買い揃えることにしましたが、ゴールドやホワイトはないので何か代用できるものがないかなぁ…と探しているところです。
        AmazonでRangerのゴールド見ましたが、やはり高いですしね。
        コピックは見てると全色揃えたい欲が出てきます笑
        アルコールインクアートに関しては、ネットで色んな動画を見て試していますが、なかなか同じような感じにならず苦戦しています…
        風圧の問題なのかドライヤーの送風口の大きさの問題なのか…
        ブロワーを使ってみたりと、いま試行錯誤中です。
        Kanakoさんはドライヤーを使ってますか?

      • Yoshimiさん
        早速のご連絡ありがとうございます♡

        コピックにはホワイトやメタリックカラーが無いんですね、知りませんでした!
        ゴールドはとても良いアクセントになるので手に入らないと思うと残念です…。
        油性マジックから作る人もいるようですが、ホワイトやメタリックは難しいでしょうね…。
        万年筆用インクが代用できそうな気もするのですが、試した事なく…良い提案ができず申し訳ないです…。

        私はアルコールインクアートではドライヤーなどは使用していません。
        ユポ紙を使用する場合はドライヤーの熱で紙が曲がってしまったりもしますし、やっぱり風圧が強すぎて思うようにインクが広げられないですね。
        私はストローで息を吹きかけてインクを広げています。スポイトで風をおこす方法もありますね。
        ストローの場合はちょくちょくストロー先の水分を拭き取りながらやってみてくださいね!

      • お返事ありがとうございます☆
        万年筆のインク見てみます!
        ゴールドやホワイトがあるかは微妙ですが…
        とにかく油性ですもんね。
        ドライヤーを使うときは温風だと乾きが早いので、冷風を使っています。
        それでも風圧が強くて難しいです…
        私はカメラ用のブロワーを使ってみたら、イメージに少しだけ近付きました!
        握力で風の強さは調整出来ますしね。
        でもやはり、継続的な風を考えるとストローが良いのかもしれません。
        まだ使ったことないので試してみます♫

        海外のアーティストさんのInstagramやホームページ見てみるんですが、基本の動画くらいしか見つからなくて…
        Kanakoさんはお手本にしてる人などいますか??

      • Yoshimiさん
        カメラ用のブロワーが使えるんですね。
        良い情報をありがとうございます!

        私はアルコールインクアートでは特に乾かす事は意識せず、すぐ乾くので自然乾燥させています。

        そうですね、アルコールインク アーティストの方々でも皆さん同じような作品になっているので同じような動画が多いですよね。
        アルコールインクを上手く使いこなしていて、私が参考にしていたのはMarina Fierzさんという方で、InstagramとWebページをもってらっしゃいます。
        質問コメントにも丁寧に答えている素敵な方なので、良かったら検索してみてください♡

    • 分かりやすく説明して頂きありがとうございますやってみます

      • コメントありがとうございます♡!とても嬉しいです。是非楽しんでいただけると嬉しいです♡

  2. Kanakoさん
    Marina Fierzさん、見てみます!
    こういうとき、英語が分からないのが本当に困りますね。
    日本でアルコールインクアーティストなんて見つからなそうですし…

    もう一歩先の細かなところを動画で知りたいんですけど…
    手探りだと、時間のかかり方が全然違いますしね(^_^;)

    • Yoshimiさん

      確かに英語が分かると良いですよね!
      Marianaさんは以前Instagramに動画を載せてたのですが、解説は無く映像のみなので、私はそれを何度も見てまずアルコールインクの基本の使い方を学びました。
      アルコールインクは使い方に正解が無いぶん解説が少ないように思います。
      なのに使いこなすのが難しいので完成度を上げるのが難しかったりオリジナリティーが出しにくいです。
      なので逆に自己流の方法を見つけて練習を重ねる事がオリジナリティーのある作品作りに繋がるのではないかなぁと思いました。
      私もそこを研究中です。一緒に頑張りましょう♡!

      • Yoshimiさん
        Copicのインクでは Y28-Lionet Gold が金に相当するカラーのようです。
        購入していないためどれほどメタリック感が出るのかは分かりませんが….Copicウェブサイトのカラーリストで見つけたのでご報告まで…♡

  3. こんにちは!
    私は2016年ごろアルコールインクアートを知り材料を揃えて独学で始めてきました。以前は日本語で検索してもなんの情報もなかったので、こんなに素晴らしいブログがあるなんてと思って参考に読ませて頂きました。ありがとうございます。
    レジンコーティングすると色が変色する。まさに今これに直面してまして、同じく日新レジンです。変色してしまうなら、私もコーティングなしでもいいかなと思いますが、そのまんまにしてると、作品が擦れたりして禿げてしまいませんか?!
    どう対処されてるのかなと思いまして、質問させて頂きました。

    • エリカさん、コメントありがとうございます♡
      そうなんです、私が2017年にブログを開設した時にはまだ日本語のブログは見つけられず、自分でつくることにしました*
      読んでいただきとても嬉しいです。

      レジンコーティングのブログ記事に追記させていただいたのですが、日清レジンもクリスタルレジンNEOなら普通のクリスタルレジンに比べてかなり黄変しにくいそうです。 
      https://marbleandwaves.com/2019/08/06/alcohol-ink-art-レジンコーティングのリスク/
      ですが最近NEOの値段が大幅に上がってしまったこともあり、まだ試せていません。
      これだけ高価ですと、海外メーカーのものを輸入するのと変わりませんね。
      そして追記通り、バニッシュが必要ですね。
      これについてもまだ実験ができておらず、詳しく記事にできていません…。申し訳ありません!

      レジンコーティングしない場合でも、インクアートの表面を守るためにバニッシュを使うと良いと思います。
      バニッシュを使わなくても良い方法としては、こちらの記事にあるようにUVカットフレーム+マットがお勧めです。
      https://marbleandwaves.com/2019/08/07/alcohol-ink-art-どうやって飾る?/
      これが最もリスクが無く、作品を長持ちさせることができる方法だと思います。

      実験と記事のアップが追いついておらず、情報不足で申し訳ありません。
      なるべく早く公開できればと思います*
      今後とも宜しくお願い致します♡

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