アルコールインクアートを始めるビギナーの方向けの実践編です。

 

今回はYupo Paper ユポ紙 ) に描いてみます。

 

– 1  アルコール液をユポ紙に垂らします。

(スポイトを使ったり、筆で塗っても大丈夫です。スポイトを使うアーティスト

の方が多いです。)

 

– 2  そのアルコール液の上にアルコールインクを落とします。

(2→1の順になっても大丈夫ですが、1→2の方が綺麗な円ができやすいです。)

 

– 3  その上に再度アルコール液を垂らすとアルコールインクが広がります。

 

– 4  以降は基本的に1~3の繰り返しです。特にルールはありません。

 

アルコールが気化すると、乾いてアルコールインクの色素がユポ紙に定着します。

乾く前にストローで息を吹きかけると、色が流れるように広がっていきます。

 

波のような模様になるよう、ヘアドライヤーやさらに高温のヒートガンなどで

一気に乾かす技法もあります。

(ユポ紙は熱に弱いので、ヒートガンを使用する場合は分厚いユポ紙をお使いください。

ヒートガンを使用する場合はこちらのユポ紙 (250GSM) がおすすめです。)

 

一度乾いてしまっても、またアルコール液を垂らすと復活します。

(ですが、一度アルコールインクを落としたところには色が染みのように残るので、

完全に消すことはできません。)

 

そして、一度乾いたアルコールインクの上に、アルコール液を垂らすと、

綺麗なドットになります。

画像で白っぽいドットになっているところがアルコール液を垂らした箇所です。

細かい点々のようなドットも全てそうです。

夜空の星のような、海の泡のような、幻想的な世界が表現ができるのは

他のフルイッドアートにも無い、アルコールインクならではの技法です。

 

簡単そうに見えるのですが、相手は表面張力で動いている液体なので

意外と思うようにはいきません。

逆にそこが面白いです。

私は一度も自分の思い通りに描けたことはないのですが、

毎回発見があってとても奥が深いアートです。

みなさんにも楽しんでいただけると嬉しいです。

 

おすすめのユポ紙 (80GSM)はこちら (ヒートガンを使用しない場合) 。

こちらはサイズはA1と2の間くらいでとても大きいので、ハサミで切ってお使いください。

 

(アルコールインクもアルコール液も引火性です。

火気には十分注意して安全にアートを楽しんでくださいね。)

Comments are closed

カテゴリー