アルコールインクアートにエタノールは使えるの?
イギリスではいつも画像のような
Isopropyl Alcohol (アイソプロポル アルコホール)
というアルコール濃度99.9%のものを使用していました。
ちなみに、
アルコールインク アートにはアルコール濃度90%以上
のものを使用するのが良いとされています。
帰国して久しぶりにアルコールインク アートをしようと思い、
アルコールインクアートにエタノールは使えるのかな?
と、疑問に思いました。
消毒用エタノールのボトルには、
” アルコール類 “
” 添加物としてイソプロパノールを含有します “
” エタノール ( C2H6O ) 76.9〜81.4 vol%を含有します “
の記載。
使えそうだけど、76.9〜81.4 vol%のアルコール濃度という意味であれば
少し低めですね。
確信がなかったので調べてみました。
まず分かったのは、エタノールはアルコールの一種であるということ。
vol%というのは体積百分率で、このvolはvolume(体積・容積)を表しているようです。
簡単に言うと、体積に対して何パーセントのアルコール・エタノールが含まれているか……
つまりアルコール (エタノール濃度)ということですね。
ということは、私が持っている消毒用エタノールのアルコール (エタノール) 度数は、
76.9〜81.4 vol%ということになります。
エタノールはアルコール濃度によって以下のように呼び方が変わるようです。
無水エタノール 99 vol%
エタノール 95 vol%
消毒用エタノール 約 80 vol%
殺菌消毒の際にはアルコール濃度が80v/v%前後だと、アルコールと水分の割合的に
染み込む速度と蒸発する速度が最適なようです。
なので消毒用エタノールはアルコール濃度が低めなんですね。
結論としては、
消毒用エタノールはアルコールインク アートに使用できるけど、
蒸発の速度が遅いので乾くのに時間はかかる、ということです。
初めてアルコールインク アートに挑戦する際は乾くまでに時間に余裕があるので
良いかもしれませんね。
それに価格的にも消毒用エタノールの方が安いです。
ちなみに無水エタノールも消毒用エタノール同様ドラッグストアやオンラインショップでも
購入できるのですが、
無水エタノールの価格は500mlあたり1000円前後。
消毒用アルコールは500mlあたり400〜500円。
アルコール濃度は20%くらいしか変わらないのに価格は倍ほど変わります。
なのでお家に使っていない消毒用エタノールとか、使用期限が過ぎてしまったものがあれば、
是非アルコールインク アートに使ってみてください。
乾く時間に若干差はありますが、練習には良いと思いますよ。
Comments are closed