キャンバスに描いたアルコールインク アート作品です。
アルコールインクでキャンバスに描いたのは初めてです。
実験でした。
アルコールインクアートでは表面張力を利用して描くため、
基本的には防水紙であるユポ紙を使用します。
しかしキャンバスの表面もよく見ると少し撥水性のありそうな
質感なので、もしかしたらイケるかも?と思い
今回実験しました。
ちなみに使用したのは100均のキャンバスです。
差はほとんど無いかもしれませんが一応、アルコール濃度の
低い ( 100%のアルコールと比較してやや揮発性の低い )
消毒用エタノールを使用しました。
結果的には予想通りだったのですが、十分描くことは
できますが、やはりキャンバス地にインクが早く吸収されてしまう
のでアルコールインクアートならではの表面張力を活かしたアート
という感じではありませんでした。
そして、ユポ紙なら少し失敗しても直しやすいのですが、
キャンバスは直しが効きません。
また、アルコールインクアートならではの技法、
描いた上からアルコールの雫を落とすとできる水玉模様が
綺麗に出来ません。
ユポ紙の場合ははっきり綺麗な丸い輪郭の水玉模様ができる
のですが、キャンバスでは輪郭のぼやけたいびつな水玉に
なってしまいました。
この画像では拡大して水玉が見やすいかもしれませんが、
遠目には大きな水玉しか見えません。
個人的にはそれが一番の問題点でした。
逆にそれさえ無ければデザインによっては全然キャンバス
でも良いかもと思うくらい、
インクの発色はユポ紙同様とても綺麗でした。
ユポ紙ではアルコールインクが乾いた後のインクのテカテカ感
が気になるので、フレームに入れたりコーティングをする必要が
あります。
ですがキャンバスの場合はインクのテカテカ感は全くないので、
コーティングせずにそのまま飾りたいという方には良いのでは
ないかと思います。
あ、今まで触れたことがありませんでしたが、
アルコールインクアートは、インクなので油性ペン同様
日に当たったりすると退色しやすいです。
なので飾る時には、せっかくの作品が色褪せないために
直射日光のあたらない室内をおすすめします。
– 追記 –
ジェッソコーティングされたキャンバスの使用をおすすめしているアーティストさんがいましたが、
見た目はやはりユポ紙に描くのとは違い、100均のキャンバスと大差はないように感じました。
使用したアルコールインク
– Copic Various Ink (コピック バリオスインク) の Light Hydrangea
<B63>
– Copic Various Ink (コピック バリオスインク) の Iris <B79>
– Copic Various Ink (コピック バリオスインク) の Napoli Yellow
<Y19>
– Copic Various Ink (コピック バリオスインク) の Cool Gray No.10
<C10>
– Jacquard Piñata (ジャカード ピニャータ) の Rich Gold
ユポ紙 を使う場合は厚手(250GSM)のこちらがおすすめです。
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