Marble & Waves を Copic公式サイトでご紹介いただきました

 

 

ご報告が遅くなってしまいましたが、Instgram を見ていただいた方はもうご存知かもしれませんね。

COPICのバリオスインクがコピックインクにリニューアルして、アルコールインクアートのためにボトルが改良されたのはアルコールインクアートをされている皆さんすでにご存知かと思います。

リニューアルされたのをきっかけにCOPIC公式ホームページでは、遂にアルコールインクアートについての紹介ページが追加されたのですが、そこでMarble & Waves と私の作品をご紹介いただきました。

https://copic.jp/howto/ink-art/

 

2年前からCOPICさんのインクのファンだったので、とても感激しています。

アルコールインクアートを始めたのは2年半前で、当時はロンドンに住んでいて、日本のメーカーであるCOPICさんのインクは高価で買うことができませんでした。

最初はイギリスでも安く購入できるアメリカのブランド、Jacquard Piñata (ジャカード ピニャータ) やRenger (レンジャー) を購入して練習していました。

帰国後すぐにCOPICバリオスインクを注文し、それからはずっとバリオスインクを使っていました。

 

2年半前、このブログを始めた時は日本語でのアルコールインクアートの情報が皆無でした。

その当時は英語でのまとまった情報も見つけることが難しかったんです。

最初はInstagramで # (ハッシュタグ) の中に何か情報は無いかとか、高速で流れる動画の中に何かヒントは無いかとか、画像に対するコメント全てに目を通したりとか、とにかく情報収集に時間がかかりました。

今でもよく記憶しているのは、動画や画像の中で、画面の端に映る小さなボトルのかすかに見えるか見えないかくらいのアルファベットを適当に打ち込みながらGoogle検索でヒットさせながら、『この人は何を使っているのか』を調べていました。

(本当はもっと効率の良い調べ方があったかもしれませんね。)

こうしてアルコールインクアートに何が必要なのか、を少しずつ解読していきました。

これを毎日、仕事以外の時間はずっと繰り返していました。

夢中になって気づくと朝になっていることも多く、2日に1回しか寝ていませんでした。

(当時はアルコールインクアートだけでなくレジンアートなど他フルイドアートの情報もなかったので、同時進行でこれら全てについて調べていました。)

後になって思い返すとこの生活を1か月続けた当時の私のパワーってすごかったな、と思います。

この時は仕事と帰国準備と5週間のヨーロッパ一人旅の計画をしなければいけない時期だったのですが、とにかく帰国前にできるだけ早くこのブログでフルイドアートの基本情報を伝えたいという焦りがあったので、ヨーロッパ旅行の計画が後回しになり、旅行の時には自分がどこに行きたいのか分からない、ということになりました。

 

帰国後は、ロンドンでの寝不足の生活と5週間の一人旅が過酷すぎて、しばらくは実家で何もしない生活をしていました。

ですが日本に帰ってきてやっと念願のCOPICのインクが使えるということで、また研究と実験の日々が始まりました。

2018年の春の終わり頃でしたが、その時にはすでに日本でもアルコールインクアートの認知度が少し上がり始めていました。

嬉しさと、逆に焦りも出てきてもっと勉強しなければと思うようになりました。

私は海外で4年以上生活した割には英語はあまり堪能では無いのですが、英語以外でもドイツ語やロシア語の動画でも気になったテクニックがあれば字幕から単語の意味を調べて理解しようとしていました。

ですが情報収集をしても実際にやってみると全然上手くいかず、作品も失敗ばかりで毎回落ち込んでいました。

楽しみより辛さの方が大きくなることがしょっちゅうでした。

それは今でも変わらないのですが、たまに失敗の中に何か小さな発見やヒントがあって、少しずつ進んできました。

そして時々ブログやInstagramでコメントをくださる方がいてくださって、ブログの情報を『ありがとうございます』と言っていただくことがありました。

『こんな私なのに申し訳ない』という気持ちもあったのですが、『やっぱり頑張らないと』という気持ちになりました。

 

今回コピックインクのページに掲載いただいたことをInstagramでご報告させていただいたのですが、『あの当時から読んでいます。』とか『あの時は本当に Marble & Waves 以外に情報がなくて、助かりました。』とお礼のコメントやメッセージをいただきました。

今となっては日本語でのアルコールインクアート情報が溢れかえっていて、逆に見つけたい情報を探すことが大変になってきました。

そんな中で、当時を知っていて覚えてくれている方々がいて、お礼のメッセージまでいただけるなんて、本当に幸せで報われた気持ちになります。

ありがとうございます♡

この機会をくださったCOPICさんにも本当に感謝でいっぱいです。

いつものような情報を詰め込んだ記事でなく、気持ちがいっぱいで申し訳ありません。

気持ちを書くのは恥ずかしくて苦手なのですが、読んでくださった方、ありがとうございました。

 

そして、よく『上手くいかない』、『失敗ばかりで悲しくなる』というご相談のメッセージもいただくのですが、私も同じ気持ちです。

私にとってはアートは自己嫌悪との戦いみたいで、『もう嫌だ』と思いながらも、少しずつ、今でも続けています。

私は怠け者で、飽きやすく、諦めやすい性格なのですが、それでも続けているのはやっぱり好きだからなんだと思います。

そしてありがたいことに応援してくださる方がいることで、勝手に使命感も感じています。

今年から私は60cm以上の大きめの作品を描いていますが、1作品を多分15〜20時間くらいかけて描いています。

仕上がりを見るととてもそんな時間をかけたようには見えないですし、むしろ簡単そうに見えるかもしれません。

A4ほどの小さな作品でも納得がいかなければ6時間くらいかけることもあります。

もちろんそれだけ粘っても半分以上は失敗作で終わります。

しかし、数十分で描いたものをただの失敗と思わずに、どうやって良いものに変えるか、という練習が一番大事だと思います。

毎回、最初の1滴目から失敗のように感じてしまいますが、コントロールが効かない”フルイドアート”ですから、失敗が8割以上、それを修正しながら描くものなのかもしれません。

なかなか大変なんですが、一緒に頑張りましょう。

最後まで読んでくださって本当にありがとうございました♡

 

 

Alcohol Ink Art : 上手く描けない? IPAを使ってみて !

久しぶりにアルコールインクアートです。

最近よくInstagramで、ワークショップの問い合わせをいただくのですが、今のところ特にワークショップの予定はしていません。

ですが、アルコールインクアートは材料さえ揃えばあとはほぼ練習あるのみです。

自分で材料を揃えてしまえば、高額なお金を払ってワークショップに参加する意味はないと思っています。

(もちろんそのアーティストさんの大ファンだったり、特別なテクニックを持っている方に教えてもらうのは別だと思います。

ですがそれは、中級〜上級レベル向けのワークショップに限りますね。)

最初だからこそ、ワークショップの参加費を材料費に当ててたくさん練習していただきたいな、と思います。

ビギナーの方でもこれからご紹介する材料で練習し続けたらすぐに上達できますよ。

 

なので、今回は何がアルコールインクアートを難しくさせるのか、どうしたらより簡単にできるようになるのかをご紹介します。

 

大きな差を生むのはアルコール液です。

以前にアルコール液とエタノールの種類については下記の記事で詳しく説明しています。

アルコールインクアートにエタノールは使えるの?

この中でもご紹介させていただいた通り、アルコール濃度の高いものほど揮発性が高いため、描きやすくなります。

消毒用エタノールですとアルコール濃度が低いため、揮発性が低いですね。

揮発性が低いと、美しいラインが出にくく、滲んだようなもやもやした印象になりやすいです。

揮発性が高ければ、インクの流れたラインが綺麗に出てメリハリのある作品になります。

アルコール濃度が100%に近いほど描きやすいということです。

そこで、こちらのアルコール液がおすすめです。

イソプロピルアルコール (IPA)

 

アルコール濃度は99.9%です。

ロンドンに住んでいた時はイソプロピル(イソプロパノール)アルコールを使用していて、日本でも同様のものをずっと探していました。

最近これを見つけたのですが、無水エタノール以上のアルコール濃度エタノールよりずっと安く購入できます。

私は練習では安いエタノールを使用していたこともあったのですが、今は思い切りこのIPAを使って練習できます。

とても描きやすいですよ。

( ちなみに無水エタノールとはほとんどアルコール濃度は変わりませんので、使用感は変わらないと思います。

しかし無水エタノールはIPAの4〜5倍のお値段です。)

 

ここからは以前にご紹介した材料ばかりです。

私はアルコール液は必ずニードル付き容器に入れ替えて使用しています。

一度ニードル付き容器を使用するととても使いやすいので、もう欠かすことができません。

必要な量のアルコール液を垂らしたいところにピンポイントで垂らせます。

インクを入れ替える場合は10mlの小さいボトルで十分ですが、アルコール液はたくさん使用しますので、20ml以上の容器の方が入れ替える手間が減って良いと思います。

私は現在30mlを愛用しています。

50ml以上使う時は、大きな作品を描く時や、何度も直しながら描く時ですね。

 

私は合わせて以下のヒートガンも使用しています。

ヒートガンを使うことによって熱で一気に揮発させられるため、インクのラインが綺麗に出ます

しかしかなり高温になるので火傷にご注意ください。

ちなみに私はIPAを使うようになってからは、ヒートガンを使う回数は半分以下になりました。

ヒートガンを使わなくても美しいラインが出しやすくなったからです。

 

ヒートガンを使用する場合はこちらのユポ紙 (250GSM) がおすすめです。

現在のところ、日本で購入できるユポ紙でA4、A3サイズのものだと250GSMが最高だと思います。

( 日本ではA3以上の大きさで分厚いユポ紙はまだ売られていないようです。)

250GSM以下ですと、紙が薄すぎてヒートガンの熱に耐えられなくなってきます。

250GSMでも熱を近づけすぎると紙が曲がってしまうので注意が必要です。

もちろんヒートガンを使用しない場合はどんなユポ紙でも大丈夫ですよ!

 

これらが揃えばビギナーさんでも必ずインクの美しいラインが出せるようになります。

最初はインクのコントロールが難しいですが、あとは練習あるのみです。

私は今のこの材料に落ち着いてから、アルコールインクアートがより簡単に綺麗に描けるようになり、以前よりも楽しくなりました。

アルコールインクアートは見た目よりも難しく、なかなか上達できずにめげそうになる…という方も多いです。

私も長い間そう感じつつも様々な実験を繰り返して現在に至りました。

無水エタノールを使っていた人にとっては、IPAも描き心地は変わりませんが、コストを大幅カットすることができますので、IPAでたくさんアルコールインクに触れる時間を増やしてください。

皆さんにもよりレベルアップしやすい道具を使って、アルコールインクアートを楽しんでいただきたいです。