Resin Art : 海の波模様ができない… 原因はこれかも?

 

レジンアートで海の波ような模様を描きたいという方が増えていますね。

レジンアートとしてはシンプルなマーブル模様に並んで、波の模様は最もスタンダードなレジンアートですね。

作品のデザインによっては雲のようにも見えてとても素敵です。

難しそうに見えるのですが、実は最も簡単な模様で、デザインや色の組み合わせや仕上がりでいかにその模様を美しく見せるかが技術とセンスの見せ所なんです。

しかし『波の模様が出ない』とか『模様が出た後に消えてしまう』というご相談もありました。

私の場合は、波模様を出したくない時にも勝手に大発生してしまうくらいなので、はっきりと原因は分かりかねるのですが、原因として考えられる点はいくつかあります。

 

まずは波模様が発生する仕組みを知ることが大事です。

私は独学なので、厳密に言うと間違った点もあるのかもしれませんが、ふわっとご説明させていただきますね。

私はレジンアートを始める前は知らなかったのですが、色には色ごとの重さがあるんです。

この色の重さの違い (比重) によって波模様が発生するのですが、色の中で最も軽い色が白色なんだそうです。

逆に黒などの濃い色は重くなると思います。

実は軽い色ほどレジンの波模様が発生しやすいです。

なので、波模様を作りたい時は白色顔料のみを加えたレジンを使うのが最も簡単なんです。

着色していない透明のレジンに白色顔料を混ぜたレジンを垂らすとすぐに波模様が発生します。

熱や火を近づけなくても自然と発生するはずです。

熱はあくまでも模様の発生をお手伝するものなんです。

ちなみに、今までに『シリコンオイルを入れますか?』という質問を数回お受けしたことがありますが、レジンアートにはシリコンオイルは使用しません。

私は入れたことがないのでどの様な反応が見られるか分かりませんが、あまり余計なものを加えると、レジンの硬化不良や硬化後のベタつきの原因になるかもしれません。

また、オイルはレジンの表面に浮きやすく、硬化後も完全に拭き取ることが難しいと思います。

 

では次にレジンに白色顔料で着色するときの注意点をお伝えしたいと思います。

レジンの量に対して顔料(ピグメント)を加えすぎると、レジンの硬化不良、硬化後のベタつきなどの問題が発生します。

そのため、波模様も発生しにくくなったり、発生後にすぐに消えてしまうなどの問題も起きる可能性がありますね。

適切な顔料(ピグメント)の量としてはレジンの量に対し10%以下です。

 

しかしここでご確認頂きたいのが、白色の発色具合です。

レジン量に対し顔料を10%加えたのに、まだ白色が薄くて半透明に見える……という場合はその白色顔料の発色が悪いということです。

安い顔料ですと、溶けにくくダマも出来やすく、発色が悪いかもしれません。

良い顔料でしたら、10%も加えれば十分に発色し、透明感のない白色になるはずです。

 

顔料ではなく絵の具などを使用される方も多いかと思います。

絵の具というのは顔料にその他のものが混ぜられて液状(ペースト状)になっているため、レジンに絵の具を10%加えても実際の顔料は10%以下ということになりますので、色は薄くなりますね。

また、レジンに絵の具を加えると粘り気が出る感じがします。

もしかしたらこの粘り気や混ざっているものが波模様の発生を邪魔しているかもしれません。

純粋な質の良い顔料を使うことがお勧めです。

私がいつも使用しているのは以下の顔料のチタニウムホワイトです。

チタニウムホワイトは不透明な白色です。

紙コップに顔料とほんの少しのレジンを入れてよく混ぜ合わせ、ダマが無くなったら少しずつレジンを加えるのがお勧めです。

(ちなみに私は他の色もホルベインを使用しています。

同じブランドでも色によって発色が違うため、当たりハズレがあります。

比較的、中間色は発色が悪いものが多いです。

黒色も同ブランドのものを使用していますが、とても発色が良く愛用しています。)

 

室温も関係ありますか?というご質問もいただいたのですが、私の場合は季節に関係なく換気をしっかりしながら作品制作を行うので、外気温に近いのですが、波模様のでき方に差を感じたことがありません。

しかし、もちろんレジンの使用には適切な気温がありますので、それを守って作業をされた方が良いと思います。

(使用するレジンによって推奨する気温は若干違いますが、だいたい20〜25度くらいが良いとされます。説明書をご確認ください。)

特に日本の夏は暑く湿気が多くてレジンの仕上がりが悪くなるので、模様の出方にも影響があるかもしれませんね。

日本では春や秋などの過ごしやすい季節が一番レジンが扱いやすいです。

私が使用しているレジンは以下のものです。

高価ですが、黄変しにくいNEO(右)の方が好きです。

 

 

少し脱線しますが、海が好きで海のアートをしたいという気持ちで作品を制作されると思うのですが、プラスチックのカップを使っては捨てるという環境を考えていない動画や写真が散見されます。

SNS等でも多くの方がレジンアートのために用意するものにプラスチックカップを挙げていますが、プラスチックカップは必要ありません

これを見ると本当に悲しい気持ちになります。

私も初めてのレジンアートでは、知らずにプラスチックカップじゃないといけないんだと思って使用したのですが、すぐにプラスチックカップは必要ないことに気づきました。

むしろ紙コップの方が丈夫なんです。

プラスチックカップは割れやすく、再利用しにくいです。

紙コップの方が柔軟性があり、破れたりはしません。

使用後の紙コップはレジンアート同様そのまま硬化させてください。

翌日には硬く丈夫になり、繰り返し使うことによって、どんどん厚く丈夫になります。

私は常に7色分くらいの紙コップを用意しています。

どれも1年以上使用していますが、まだ2年は使えそうです。

もちろんポプシカルスティック(混ぜるための木の棒)も何度でも再利用できるのでレジンを簡単に拭き取って硬化させてくださいね。

海や自然が好きなら、ぜひ紙コップを使用し、レジンを必要な分だけ計量してアートを楽しんでください。

 

脱線してしまいましたが、波模様についてもう一点ポイントをお伝えしたいと思います。

波模様は熱を近づけると更にたくさん発生します

しかし通常は熱を近づけなくても波模様は自然と発生するので、この熱はほんの少しで良いんです。

逆に熱を長時間近づけすぎると、せっかく出来た波模様が薄くなったり、消えたりしてしまいます

レジンは温めると温かいうちはとても柔らかくなります。

そして冷める時には常温で作業した場合に比べて、とても早く硬化します。

熱を当てている時間が長いと発生した模様までも柔らかくなって薄まったり消えたりしてしまいます。

熱を当ててから1、2秒の時差があって多くの模様が発生すると思います。

すこし熱を当てて様子を見る、またすこし熱を当てて様子を見るというふうに慎重に行ってください。

波模様が発生した瞬間からはできるだけ熱を近づけない、というイメージです。

 

 

そして最後に、透明レジンを垂らしてから白色レジンを垂らす時にアドバイスがあります。

レジンを垂らした時には普通、気泡がたくさん入っていますね。

そして多少の埃が入っているかと思います。

透明レジンを垂らして、キャンバス(ウッドパネルなど)上に広げたら、さっと熱を近づけて気泡を逃します。

そうすると気泡が抜け、よりレジンがクリアに見え、表面にある埃が見つけやすくなります。

その埃を爪楊枝などで綺麗に取り除いてください。

埃を取り除いてから白色レジンを垂らしてください

なぜ白色レジンを垂らす前に埃を取り除いた方がいいのか?後じゃダメ?と思われるかもしれませんね。

もちろん後でも埃の最終チェックは欠かせません。

ですが波模様を作った後に埃を取り除くと、波の模様に埃を取り除いた亀裂のような隙間ができてしまったり、白色が引きずられたような跡が残ってしまいます。

上の写真で矢印の方向に波に亀裂が入った痕が見えますね。

ですから波模様を作った後は、なるべくレジン作品の表面を触らなくても良いように前もって準備しておくことが作品のクオリティーを高めるポイントになります。

 

波模様の作り方は以上ですが、皆さん、換気は必ず忘れずに安全にレジンアートを楽しんでくださいね。

(レジンは基本的に火気厳禁と記載されていますので、ガストーチやヒートガンなどの使用は自己責任で行ってください。レジンは有機溶剤であり、健康への影響もあります。必ず充分な換気をしながら、有機溶剤用のマスクを着用して作業を行ってください。)

 

 

 

Resin Art: レジン表面が凸凹に… 気温や湿度の影響

 

レジンアートで出来る波のようなレース模様やマーブル模様は本当に美しいです。

色や濃度、熱によってその反応は様々です。

 

しかし、そんな繊細なレジンアートだからこそ気温や湿度の影響を受けやすいんです。

気温も湿度も高い日本の夏にレジンアートをすることは難関です。

 

私が使用しているレジンの場合は、以下の使用条件となっています。

– 室温度・樹脂温度:18℃以上

– 湿度:70%以下

これは他のレジンブランドでもほとんど変わらないと思います。

作業時の気温は20〜25℃くらいが適しています。

 

熱を加えるとレジンの硬化が早まるように、夏の気温が高い時期には硬化が早くなります

逆に冬は硬化が遅くなりますね。

 

日本では梅雨の6、7月は徐々に気温も湿度も上がり、梅雨が終わっても夏の間中その蒸し暑さは続きます。

この6月〜8月のレジンの使用感は他の季節とは明らかに違います。

 

– 気温

気温が高く、レジンの硬化が早まる分、作業時間は短くなりますね。

レジン自体が気温が低い時期と比べると軟らかくトロトロしているので、キャンバス上からレジンが流れやすい感じがします。

気温自体は仕上がりにそこまで大きな影響はないように感じました。

 

– 湿度

作業中は私はあまり湿度による影響は感じませんでした。

作業が終わり、硬化のため放置していると徐々に影響が見え始めます。

放置し始めてからしばらくすると、レジンの表面に波のような小さな凸凹が現れ始めました

湿度が低い時は、艶があり、ガラスのように反射するようななめらかで平らな表面になります。

 

もう一つの現象も現れました。

レジンの表面の丸い凹みです。

これはフィッシュ・アイ と呼ばれる現象です。

この写真の丸で囲まれた部分がフィッシュ・アイです。

全体にも、先に述べた波のような小さな凸凹が見られます。

 

残念ながらこれらの現象が現れると、どうすることもできません。

湿度の影響を受けてしまった場合、完全硬化後にもう一度トップレイヤーを流し直さなければなりません

 

– 対策はある?

対策としては室温と湿度をできるだけ良い状態にするしか方法はありません。

私は (作業中は換気は必須なので) 作業終了後、つまり硬化のために放置する時にクーラーをつけておいたり、除湿・乾燥機も使用してみました。

フィッシュ・アイは改善しました。

しかし湿度が高いうちは何度やり直しても波のような小さな凸凹が完全になくなることはありませんでした。

9月上旬になってもなお、まだまだ湿気は高いようで、完璧なトップレイヤーに仕上げることは難しいです。

 

ちなみに5月末まではカラリとしたちょうどいい気候で全く問題ありませんでした。

なので対策としては、ベースやデザインは夏の間に作っておき、トップレイヤーは辛抱強く待って湿度が低い季節に作ることです。

日本の長い夏が終わるのをひたすら待つのは辛いですが、高価なレジンをたくさん無駄にするよりは良いかな、と思います。

 

湿度が高いとレジンアートで人気の波のようなレース模様ができにくいという情報もあるようですが、私は夏の間もその影響は実感することはありませんでした。

レジンを流し込むとすぐにレース模様になりましたし、作業中に模様が消えてしまうようなこともありませんでした。

繊細なレース模様はレジンがまだ柔らかいうちには流れたり変形したり薄くなりやすいのですが、もしも全くレース模様が出来ないという場合は、レシピか作業工程に原因があるのかもしれません。

ただ、レジン表面はやはり硬化中に湿度の影響を受けて凸凹になってしまいますね。

 

夏の間何度やり直しても凸凹になってしまった方は、是非諦めずにこれからの季節に再挑戦してみてください。

(レジンは基本的に火気厳禁と記載されていますので、ガストーチやヒートガンなどの使用は自己責任で行ってください。レジンは有機溶剤であり、健康への影響もあります。必ず充分な換気をしながら、有機溶剤用のマスクを着用して作業を行ってください。)

フルイドアクリリック: セルができない?

今回は久しぶりにフルイド アクリリックについて。

 

今までに何度かブログ読者の方から、

『セルができないんです』

とご相談をいただくことがありました。

 

私も最初はセルが出なかったり、点のような小さなセル

しか出ず、悪戦苦闘しました。

セルが出ない場合の原因はいくつか考えられます。

 

1: シリコンオイルを使用していない、または

    シリコンオイルの純度が低いものを使用している。

 

シリコンオイルはフルイドアクリリックに欠かせないもの。

 

私は必ず純度100%のシリコンオイルを使用しているのですが、

代用できるものもいろいろあります。

アロマオイルヘアオイルなど….

身の回りにある様々な商品で代用可能です。

 

ちなみにこちらのヘアオイル、OGXというブランドのもので

ココナッツオイルとココナッツミルクを含むのですが、

セルが出来ると海外アーティストの間では有名です。

しかしオイル系の商品であればなんでも使用できるという

訳ではありません。

例えばベビーオイルで試したことがありますが、あまりセルが出来ませんでした。

 

アロマオイルやココナッツオイルのヘアオイルなら

必ずセルができるというわけではなく、

それぞれの商品には不純物が混ざっているため、

どの商品がフルイドアクリリックに向いているかは、

やってみないと分からないのです。

 

自転車のチェーンなどの潤滑油として使われたりする

シリコンスプレーもありますが、それらも沢山の不純物が

入っています。

スプレーをカップなどに噴き出してみると無色透明ではなく、

黄色や茶色をしているものが多いです。

 

 

2: 水の量が少ない

 

水の量が少ないと、絵の具が重くてセルが表面に出てこれず

セルが出来ない、またはセルが少なくなります

 

メディウムはとろとろというよりは、結構さらさらで大丈夫です。

絵の具とポーリングメディウム、水を混ぜ合わせながら

とろみを見て水の量を増やしてみてください。

ポーリングメディウムは楽天で購入できます。

もちろん絵の具の量に合わせて、メディウムの量も調節

してくださいね。

しかし水の入れすぎには注意してください。

水を入れすぎると色同士が混ざりやすくなります。

色が混ざって汚い色になってしまったりします。

 

以上が、私がパッと思いつく原因です。

 

更にガスバーナーガストーチヒートガンをお持ち

の方は是非使ってみてください。

 

熱を近づけることによって、セルがたくさん増えます

更にメディウム内に入った気泡を追い出すことが出来るんです。

 

なので、セルを増やしたい、作品のクオリティーを上げたい

ということであれば、これも欠かすことが出来ないプロセスです。

( 熱の近付けすぎにお気をつけください。絵具の表面が焼けてしまいます。)

作品の表面にセルがどんどん増える楽しい瞬間なので、是非やってみてくださいね。

ガストーチは楽天で購入できます。

 

ガスバーナーは楽天で購入できます。

ガストーチのリフィル (ガスの補充) 方法

 

さて、以前ガストーチの利点についてはご紹介しましたが、今回は

ガストーチのリフィル (ガスの補充) 方法を簡単にご説明します。

 

ガストーチの利点についてはこちら↓

ガストーチのすすめ

私も購入するまではリフィルの仕方を知らず、それが購入を躊躇する原因でした。

なので、どれだけ簡単にリフィルできるのかを説明していきますね。

 

購入したガストーチには説明書がついてこなかった為、DIYショップのお兄さんに

リフィルの仕方を見せてもらいました。

それをそのままご紹介します。

 

まず必要なもの、

左の缶がリフィル用 (補充用) ガス、右がガストーチです。

 

リフィルの際に液体が漏れることがあるので、ティッシュタオルを用意しておくと良いです。

 

そして必ず換気をしながら行ってくださいね

 

まず、リフィル用のガスなのですが、普通の噴射スプレーのような頭のものではなく、

写真のもののように頭が細い管になっているものを選んでください。

 

そして、補充前には必ず缶をしっかり振っておきましょう

 

それでは早速ガスを入れていきます。

私の使用しているガストーチは台座が付いているので、台座から抜きます。

 

そして上の写真のように、リフィルの頭の管の部分をガストーチ下にある小さな穴に差し込みます

それだけで、もうガスは補充されていきます。

何度かに分けて、シュー、シュー、シューと差し込みます。

 

すると、液体がポタポタと漏れてくるので、それはもうガスが満タンですよ、という合図になります。

漏れた液体はタオルなどで拭きとってくださいね。

 

補充したら、少しだけ (30秒〜1分くらい) 放置して、それから使用し始めます。

補充したての最初は火力が安定しないかもしれませんが、しばらくすると落ち着いてきます。

 

以上でリフィル完了です。

 

私はこのガストーチが気に入って日本に持ち帰りたいと思っていたのですが、

危険品に該当するため、残念ながら持ち帰ることはできませんでした。

( 航空会社や国際宅配便に問い合わせましたが、ガスを抜いたガストーチでも不可とのことでした。)

 

ガストーチを使用する時にも、換気をしながら安全に使用してくださいね。

 

ガストーチは楽天で購入できます。

 

リフィルしなくてもいいガスバーナーはこちらで購入できます。

ガストーチのすすめ

 

今回は私がフルイッド アクリリック アートで使用しているガストーチ (ガスバーナー)

をご紹介します。

 

左の缶が補充用ガス、右がガストーチです。

 

なぜフルイッド アクリリック アートにガストーチを使うのか。

 

使わなくてもセル ( = 細胞像の模様) は出来ます。

(セルが全く出ない / 数えるほどしか出ない時は、

メディウムのレシピの問題であることがほとんどです。)

 

ですが、ガストーチを使ったらもっと大きくて多くの

セルを出すことができます。

 

熱によって反応しているので、実は熱いものであれば

ガストーチでなくても大丈夫です。

( 燃やしたり炙っているわけではありません。)

ヘアドライヤーや、ヒートガン (ヘアドライヤーに似ていますが、

さらに高温、熱のみで風は出ません) を使用している人も多いのですが、

私はガストーチがお勧めです。

 

ヘアドライヤーですと温度が低いため反応しにくいです。

さらに風が出るので、絵の具がヨレやすく作品が台無しになってしまいます。

風によって絵の具の表面だけが先に乾いてしまうので、そのあとにキャンバスを傾けたり

しても流れ ( 変化 ) を加えることが難しくなります。

なので私はヘアドライヤーは使いません

 

ヒートガンとガストーチのどちらを購入しようか悩みました。

ヒートガンの利点としては、リフィル (補充) しなくて良いという点、

そして電気なので比較的安心という点です。

 

最終的にガストーチを選んだ理由は4つ。

 

1:高温である。

2:小さくて軽い。

3:コードレスなので、コードが作品に当たってしまう心配がない。

4:静か。

 

特に、コードレスであることは大きな決め手です。

コードを気にしながらトーチするストレスが無いですし、作品にコードがあたるリスクを回避できます。

 

そして、ヘアドライヤーとヒートガンはどちらも結構うるさいです。

静かなガストーチはいつでも騒音を気にせず安心して使えます。

 

小さくて軽いガストーチは長時間使用しても手が疲れずお勧めです。

私の使用しているガストーチは、最高1300度とかなり高温になります。

そして、サイドのダイヤルで火力の調節も可能です。

 

ガストーチを使用する場合は、ガスのリフィル (補充) をする必要があります。

最初は自分で出来るか心配でしたが、リフィルはすごく簡単にできます

ガストーチのリフィル (ガスの補充) 方法

ただし、ガスを使用していますので使用方法には十分お気をつけください。

必ず部屋の換気をしながら使用してくださいね。

ガストーチは楽天で購入できます。

 

ガスバーナーは楽天で購入できます。

フルイド アクリリック の メディウム / 材料

 

今回は私がフルイド アクリリックに使用しているメディウムをご紹介します。

メディウムとは、アクリル絵の具に混ぜる液体のことです。

 

 

左から順に 、

– Distilled Water (蒸留水)

– Poring medium (ポーリング メディウム)

– Floetrol (フロートロール)

 

ポーリング メディウムやフロートロール、あまり聞かない名前ですが私に分かる限り

詳しく説明をしていきますね。

 

まず蒸留水、これは分かりますね。

水道水ではありません。

イギリスの水道水には硬水に石灰が入っているので絶対にNGです。

普通にコップを洗っても綺麗に水をふき取らないと、全部白い痕になります。

せっかくの作品が台無しになってしまいます。

日本の水道水であれば大丈夫そうです。

作品の質を一番に考慮するなら蒸留水がオススメです。

 

次にポーリング メディウム

ポーリングメディウムは楽天で購入できます。

こちらは画材なのですが、絵の具などを滑らかに流れやすくする役割があります。

絵具がとろとろになります。

絵の具がキャンバス上をダラダラと流れているような作品などを見たことはありませんか?

絵の具だけでは固いのでそうはいきませんが、ポーリング メディウムを混ぜれば、

流れのある面白いアートも表現できます。

画像のLiquitex (リキテックス) という海外ブランドのものが日本では多く販売されています。

ですが、こちらは比較的高価なブランドなので、海外にお住いの方はもっと安い

ポーリング メディウムも見つけることができると思います。

 

そして、フロートロール

 

こちらは画材ではなく、ペイントコンディショナーといって、

家の内/外壁のペンキ塗りの際に、混ぜ合わせて滑らかに塗りやすくし、

そして塗装を強く長持ちさせる役割があります。

フロートロールを画材として販売しているブランドもあります。

そちらはエアブラシのインクを滑らかにするためにも使用できるようです。

ということは、ポーリングメディウムと同じ役割のものですね。

 

ですが、フロートロールを混ぜることによってセル(フルイッドアートの細胞

のような泡のような模様) が大きく、たくさん出やすくなるんです。

なぜセルが綺麗に出来やすくなるのかはわからないのですが、多くのアーティストが

フロートロールを使用し、絶賛しています。

ただ、日本では手に入りにくく、またとても高価です。

私は帰国の際に配送する荷物と一緒に持ち帰れればと思ったのですが、

危険品に該当するため、残念ながら持ち帰ることは出来ませんでした。

日本ではペイントコンディショナーという名前で販売されているものはあまり見ませんが、

似たような商品を使用することができます。

ポーリングメディウムだけ使うよりセルは出来やすくなります。

 

最後に、フルイッド アクリリック アートでもっとも大事なもの

 

100%のシリコンオイル

 

このシリコンオイルがフルイッド アクリリックのセルの秘密なんです。

なのでこれを入れ忘れると、ただのマーブル模様になってしまいます。

アクリル絵の具、蒸留水、ポーリングメディウム、フロートローなどを混ぜ合わせて、

最後に準備が整った後にシリコンオイルを加えます

シリコンオイルは潤滑油や錆止めなど様々な用途で使用されます。

ヘアオイルに含まれていたりもしますね。

画材として販売しているところは少ないので手に入りにくいと思います。

私はタイヤやローラーの潤滑油として販売されているシリコンオイルを使用します。

 

シリコンオイルを購入する時は、

必ず透明な100%シリコンオイルを選んでください

画材として販売されているものでなければ、100%のシリコンオイルではないものが多く、

化学薬品が含まれていたりもするため、色や臭いがあったりします

シリコンオイルは数滴ずつしか使わないので、小さなボトルでも長持ちしますよ。

 

そして、

実はシリコンオイルに近い性質を持つものであれば代用できます。

もちろんオイル系のものです。

私はシリコンオイル以外のものは、まだわずかしか試したことがないのですが、

確かにセルが出来ます。

アロマオイルやヘアオイルなどです。

 

今回はフルイッドアクリリックに必要な基本の材料ということでご紹介しました。

 

まとめ

– Distilled water (蒸留水)

– Poring medium (ポーリング メディウム)

– Silicon Oil (シリコン オイル)

– Floetrol (フロートロール) があると、より簡単に大きなセルが出来る

( アクリル絵の具は普通の安いもので構いませんよ。)

Fluid Acrylic Art Work 2 (スワイプ)

 

フルイッド アクリリック アート作品です。

 

クリスマスからハマっているゴールドをたっぷり使いました。

光が当たるとキャンバスの半分を覆うゴールドがキラリと光って、

その隙間からターコイズブルーが覗きます。

使用カラーは全部で5色。

– ホワイト

– ゴールド+コッパー

– ターコイズブルー

– 褐色+コッパー

– ダークブラウン

 

この作品はフルイッド アクリリック アートの Swipe (スワイプ)

という技法で描いています。

ちなみにスワイプ直後の様子がこちら。

スワイプするとこんなに小さくて可愛いセル (と呼ばれる細胞状の模様)

が無数に現れました。

このままでも可愛いのですが、それをさらにトーチ (バーナー) の熱で

セルを増やしていきます。

このセルが生まれる瞬間が何とも楽しいんです。

フルイッド アクリリック アートの一番の見所です。

なので世界中のアーティストが制作過程を動画でアップするんですね。

 

フルイッド アクリリック アートは描いているというより、

作っているという感覚。

初めて作品を見た人にはだいたい、

『これ描いたの !? 』

と、びっくりされるのですが、いつも

『描いたってほどでも無くって……作ったって感じです。』

と答えちゃいます。

絵が苦手な方でも楽しめますし、材料さえ揃えば誰でも出来ます

なのでDIY好きな方にはとってもオススメなんです。

結構海外では腕の太いおじさんフルイッドアーティストも多いんですよ。笑

お子さんと一緒に実験してみるのも良いですね。

 

 

ちなみに今回私が使用したメディウム (=アクリル絵の具に混ぜた液体)

は以下の通りです。

 

– Pouring Medium (ポーリング メディウム)

– Floetrol (フロートロー)

– Distilled Water (蒸留水)

– PVA Glue (PVAグルー)

– Gross Medium (グロス メディウム)

– Silicon Oil (シリコン オイル)

 

毎回少しずつレシピを変えて実験をしています。

こんなにたくさんのメディウムを使わなくてもフルイッド アクリリック

アートは出来るので心配しないでくださいね!

あくまでもベストな仕上がりを目指して実験をしているので今回は

こんな感じでたくさんミックスしました。

ポーリング メディウム、水、シリコンオイルの三つは

フルイッド アクリリック アートには必須です。

ポーリングメディウムは楽天で購入できます。

実験から生まれたゴージャスな豹柄アート

 

フルイッド アクリリック アートの実験中にできたゴージャスな豹柄のようなパターン。

 

いつもフルイッド アクリリックの実験をする時には、いらない物の上に描いています。

 

フルイッド アクリリックには画用紙は適さないので、キャンバスを使わずに

実験/練習したい時には防水のものを使うのがお勧めです。

 

なのでこれも実はスーパーのお弁当のプラスチックの蓋に描いたものです。

( ちょっと硬めのものが良いです。薄いベコベコするものだと絵の具の重みで

真ん中がたるんだりしてしまうのでダメなんです。 )

 

この豹柄アートは、フルイッド アクリリック アートの

Swipe ( スワイプ )

という方法で描いたものです。

 

他にはダーティーポアや、ダイレクトポアなどの方法もあり、

これらの方が主流です。

 

メディウム ( 数種類の液体 ) とアクリル絵の具を混ぜたものを流して、

ヘラでサーっと表面を撫でていくようにスワイプするとこんな感じになります。

ヘラはいらない名刺やカードを使うこともできます。

スワイプが出来るとフルイッド アクリリックの幅が広がって楽しくなりますよ。

 

ポーリングメディウムは楽天で購入できます。

Fluid Acrylic Art Work 1

フルイッド アクリリック アート作品です。

海と砂をイメージして色を選んだのですが、何に見えますでしょうか?

選んだ色は5色。

 

– ダークグリーン

– ホワイト

– ブルー

– ライトブルー

– ゴールド (にシルバーを混ぜています)

 

(自分でアクリル絵の具を混ぜて作った色なのでざっくりでごめんなさい。)

 

一足先にSNSにアップしたところ、お友達からコメントがありました。

お友達というより、親戚のお姉さん的な存在。

 

『 Paua (パウア) の内側のようね!』

 

パウアというのはマオリ語で “アワビ” の事なんです。

私は2年前にワーホリでニュージーランド滞在中に、偶然、

マオリの家族の家にステイすることになったのです。

私はシェアハウスを探していたのですが、連絡を取った大家さんのお家は

もういっぱいで、代わりに紹介してくれたのがマオリの家族の家でした。

シェアハウスでもなんでもない、ホームステイも受け入れたこともない家族が

なぜか私を受け入れてくれて、帰国するときには私は

もうすっかり家族の一員のようでした。

マオリの文化にどっぷり浸かり、いろんな事を学びました。

マオリ語もその一つで、

パウアはアワビ、キナはウニの事です。

残念ながらパウアを食べる機会はなかったのですが、おじさんたちが

捕ってきてくれたカボチャのような大きなキナ (ウニ) を

何故かバターを塗ったトーストに乗せて食べたりしました。

( 彼らにとっては主流の食べ方のようですが、やっぱり日本人としては

醤油とワサビで食べたかったです。)

 

話は戻りますが、マオリの伝統工芸品にもよく使われるパウア。

アクセサリーや小物入れにされ、ニュージーランド定番のお土産の一つでもあります。

マオリの人々のほとんどが体に多くのタトゥーを入れ、

ジェイド ストーン (翡翠 : ヒスイ) のネックレスをつけています。

その深い緑色のジェイド ストーンに色鮮やかな光沢を持つパウアが

埋め込まれているデザインも多く、とても美しいんです。

このネックレスは実は大切な人に贈るものらしく、

マオリ家族の18歳の女の子が16歳の弟の誕生日に大きなジェイド ストーンの

ネックレスをプレゼントしていました。

 

マオリの文化って素敵ですよね。

家族、親戚の絆がとても強く、自然に感謝し共存するのが彼らの生き方なんです。

 

私の絵からパウアを連想するところもとってもマオリらしく、気持ちが和みます。

絵から自然を連想してもらえるということは私にとって一番嬉しいです。

私の場合は正直、自分では抽象画の正解・成功がよくわかりません。

ん〜、うまくできた…のかな?

という感じで、後々気に入れば成功って思う事が多いです。

フルイッドアートでは私は自然をイメージして作品を作ります。

なので、『パウアのようね!すごく素敵!』は最高の褒め言葉ですし、安心します。

いつか 『キナのようね!素敵!』と言ってもらえる作品も作りたいです。

ポーリングメディウムは楽天で購入できます。