Alcohol Ink Art: まだキッチンペーパー大量消費してる?

アルコールインクアートの動画やWSの写真を見ているとよく見かけるのが、テーブルの上にキッチンペーパーを広げてベタベタのキッチンペーパーを使っている様子。

 

私は元々キッチンペーパーは使用しないのですが、最近ずっと気に入って愛用しているものがあります。

もう使用されている方もいらっしゃるかもしれませんが、吸水クロスがとても良い働きをしてくれます。

 

もちろん吸水クロスもたくさんのアルコール液を吸えばベタベタにはなるので、ビニールシートなどの耐水シートを下に敷かなければいけないのですが、キッチンペーパーと比較すると、その吸水力は全く違います

上から順にユポ紙、吸水クロス、ビニールシート。ちなみに私はフローリングの上にベニヤ板を敷いています。

 

そして吸水クロスは、汚れが気になれば洗うこともできますので、とても経済的ですし、環境にも優しいです。

 

洗う際には、絞ったりせずに、平らなところで軽く水分を押し出して、必ず平らなところで乾かしてください。

乾いた時に波打ってベコベコになってしまうと、ユポ紙を置いた時に傾斜がついてしまうので、とにかく吸水クロスの表面を『平らに』することが大事です。

 

私はIPA (アルコール液)を購入する時に、(愛用しているIPAのメーカーさんである) ヒロバ・ゼロで一緒に購入しました。

この吸水クロスは洗車用なのですが、他の吸水クロスや吸水タオルよりサイズが大きくアルコールインクアートにぴったりだと思い試してみました。

少し硬いフェルト状になっているため、ユポ紙をずらした時に裏返えりにくく、柔らかいタオル状のものより使い易いと思います。

 

(2020年2月11日現在)  Amazonと楽天どちらでも購入できますよ。

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私は最近は一辺が1m前後の大きな作品を描くことが多いので、こちらの吸水クロスを4枚並べて使用していますが、A3サイズの作品であれば1枚で十分です。

4枚並べていると、描いているうちにズレてくるため、現在大きいサイズの白い吸水クロスを探しているので、もし見つけたらアップデートしたいと思います。

キッチンペーパーもったいないなぁ、と感じている方は是非試してみてください。

バリオスインク、コピックインクになってリニューアル

https://www.instagram.com/p/B8gTjIPH_Ml/?utm_source=ig_web_copy_link

 

もうご存知の方も多いと思いますが、コピック公式ページやSNSで、バリオスインクのリニューアル商品コピックインクの情報が公開されました

今まではコピックの『バリオスインク』でお馴染みでしたが、リニューアルして『コピックインク』と名称変更されました。

ボトルデザインが大きく変更されましたが、中身のインクについては変更は無いとのことです。

 

ボトルの口が小さくなった事は予想通りでしたが、新しいデザインを見て一番驚いたことは、クリアボトルになったことです。

 

さらにキャップに付いていたカラーマークの色味がインクの実際の色により近い色に変わったそうで、使いたい色を簡単に探せそうで嬉しいです。

この短期間で、こんなに細かいところまで改善したんだ、と驚きでした。

 

あとは実際に使ってみて、インクの出方や、キャップをせずにボトルを横に置いた時にインクが漏れ出ないかなどを確かめたいですね。

 

全体的なデザインも素敵になりました。

 

個人的にはオリジナルのデザインも大好きだったのですが、リニューアルしてアルコールインクアート向けに機能性が向上したと共に、日本の文具らしい可愛くて綺麗なデザインになったような印象を受けました。

 

 

ただ、一つだけとても残念だった点がありました。

 

値段は変わらず内容量が25mlから12mlと、半分以下になってしまった事です。

 

バリオスインクの強みと言えば、カラーバリエーションコストパフォーマンスだったので、こちらについては本当にショッキングでした。

海外製インクと同じくらいのお値段になるので、この発表をきっかけに、日本での海外製インクの需要も増えそうな予感がしています。

 

とは言え、インクのカラーバリエーションでは今も今後も世界一だと思いますし、今回は補充インクとしてだけではなくアルコールインクアートへの使い易さも配慮されたデザインとなっているので、更にコピックインクファンが増えそうですね。

(現在、358色あります。)

 

日本最大のアルコールインクメーカーであるコピックの公式HPにもアルコールインクアートという文字が現れ、今年はどれだけインクアートの流行が加速するのだろうと考えると、期待感と、もっと練習しなくちゃと焦りの気持ちが湧いてきます。

怠け者な私にとって良いモチベーションになります。

 

発売は2020年4月中旬予定との事ですが、今から待ちきれないですね!

( 追記 : コロナウィルスの影響による生産・流通の遅れにより発売は5月上旬に延期されました。)

こちらの、コピックさんの公式HPでも詳しい情報を見ることができますし、素敵なページになっているので、ぜひご覧ください。

コピックインク

Alcohol Ink Art : コピック バリオスインクが生産停止しました

 

 

みなさんの中ではもうご存知の方も多いと思いますが、2019年 6月7日にコピック公式ホームページでバリオスインクのリニューアル生産停止の発表がありました。

発表の時点では、もう既に生産を停止しているような内容でした。

これは発表内容の一部です。

 

『 コピックシリーズの補充用インク「コピックバリオスインク」のリニューアルを実施いたします。

つきましては、後継品への切り替えのため「コピックバリオスインク25ml」(全358色、空ボトル)は在庫分をもって順次販売終了とさせていただきます。

より補充しやすく、使いやすいように改良した新たな補充用インクの発売は2020年春を予定しております。詳細はあらためて正式にご案内いたしますので、しばらくお待ちください。

【対象商品】
コピックバリオスインク25ml 単色(全358色)
コピックバリオスインク25ml 空ボトル       』

 

確かにバリオスインクの細長いボトルは立てておくのが難しく、口が大きいのでインクも漏れやすくて使いにくかったのでリニューアルされるのは嬉しいですが、長期間に渡る生産停止はとても困りますよね。

この発表後は、バリオスインクを扱う画材・ステーショナリーのオンラインショップでは、”在庫無くなり次第販売終了”のような表示がされるようになりました。

ですがやはり人気カラーはもう手に入りにくい状態です。

リニューアル後の販売開始時期も 2019年 春の予定となっていますが、遅れる可能性もありますし、お気に入りの色は早めにストックされることをお勧めします。

より使いやすく、スタイリッシュなボトルになって戻ってきてほしいですね。

 

 

Alcohol Ink Art : どうやって飾る?

(追記しました。)

この質問もよく頂く質問のひとつです。

アルコールインクアートはどうやって飾っていますか?

 

すみません…  実は私は今まで一度も自分のアルコールインクアート作品を

飾ったことないんです…。

いつか飾りたいなと思いながら、つい描く方ばかりに集中してしまいます。

 

なので今回は私が絵を販売する時に、お客様にお勧めしているアルコールインクアート作品の

飾り方をご紹介します。

 

定番ですが、

マット + フレーム

です。

 

私は紙とインクの段差だったり、乾いたインクの表面が好きです。

描いた時のインクの流れやインクの持つ質感が分かるので、特にコーティングせずに

フレームに入れるのが好きです。

窓の開いたマットに作品を貼り付けて、フレームに入れます。

マットがあると奥行きと高級感がでます。

 

また、マットがあればフレームとの間にわずかなスペースが空くので、

作品が直接フレームに接触する心配がありません

もし作品とフレームがぴったりとくっついていると、暑い日にはインクは若干

柔らくなりますので、フレームに色移りする可能性があります。

繊細なインクアート作品自体も守られるのでマットの使用がお勧めですよ。

 

上の画像で私が使用したマットは以下の商品です。

最近、すぐに飾れる状態で納品する機会があったので、このマットに作品をテープで

貼り付けてフレームに入れましたが、とても良い感じで感動しました。


様々なマットサイズに希望のサイズの窓を開けてくださいますよ。

 

そしてフレームですが、私のお勧めは

UVカットフレームです。

インクは紫外線によるダメージが大きく、変色・退色します。

せっかくの作品の色が変わってしまうと残念なので、フレームは表面がUVカットの

アクリル板のものが一番安心です。

UVカットフレームはそうでないものと比べると高価になりますが、

アクリル板は丈夫ですし、何度も別の作品に入れ替えて楽しむことができますね。

 

ちなみに作品にUVバニッシュを使うこともお勧めです。

紫外線だけでなく作品の表面を埃などから守ってくれます。

お勧めは以下のホルベインさんのものですが、マットタイプとグロスタイプがあり、どちらも吹きかける前と吹きかけた後の作品(インク表面) の質感を少し変えてしまいます。

雰囲気が少し変わってしまうので、使用前に試してみてくださいね。


他メーカーのお安いものも試しましたが、ホルベインの方が噴射される粒が細かいのか、仕上がりが美しくインク滲みもありません。

私も最近ヴァニッシュスプレーを使用していますが、作品によっては質感を変えたくなく、使用しない場合もあります。

個人的にはUVカットヴァニッシュの紫外線カットお効果は気休め程度に考えているので、バニッシュした場合もUVカットフレームはあった方が良いと思います。

 

 

以前の記事でレジンコーティングのリスクについて説明していますが、

レジンコーティングでは紫外線対策はできませんし、様々な問題が起きる可能性があります。

Alcohol Ink Art : レジンコーティングのリスク

アクリル板を1枚通すことによって、レジンとは違う艶感と、クラシックな美しさが

生まれます。

フレームに入った作品は本当に綺麗ですよ。

もしお気に入りの作品を安心して、長く綺麗に飾る方法をお探しであれば、是非

マット + UVカットフレーム

をお試しください♡

UVカットフレームはこちらのショップなどで取り扱いがあります。

 

また、こちらではUVカットのアクリル板だけでも注文できるようです。

お手持ちのフレームでも利用できて便利ですね。


 

Alcohol Ink Art : レジンコーティングのリスク

( 追記しました )

 

最近一番よく頂く質問が、

アルコールインクアートをレジンでピカピカにコーティングしたい。

インクが滲んでしまうのですが、どうしたらいいですか?

という質問です。

 

結論から言うと、私はアルコールインクアートのレジンコーティングをしていません。

理由はリスクが多く、作品の寿命も短くなるからです。

レジンコーティングは高級感と透明感が出てとても素敵なのですが、個人的には紙とインクの段差や、乾いたインクの質感も好きなので、今のところはコーティングする予定はありません。

 

まずはレジンコーティングのリスクを簡単にリストアップしてみます。

1 : レジンコーティング時にインクが滲んだりユポ紙が波打つ

インクとユポ紙は熱に弱いのでコーティング時にインクが滲んだり、ユポ紙が波打ってしまうのは仕方が無いと思います。

そのため、レジンの前にヴァニッシュを使用し、作品の表面に触らないように気をつけながら、ヒートガン/トーチの温度を控え目にしてコーティングしていただくしかないと思います。

 

2 : コーティング時/コーティング後に変色する可能性がある

これもヴァニッシュの使用によってある程度防ぐ事ができると思いますが、ヴァニッシュがユポ紙全面に確実についている必要があります。

ヴァニッシュは以下のホルベインさんのものがおすすめです。


マットタイプとグロスタイプがありますが、レジンコーティングされる場合はどちらでも良いと思います。

他メーカーのお安いものも試しましたが、ホルベインの方がインクが滲みにくく仕上がりが美しいです。

 

3 : 気温が高い日に、レジンの下でインクが滲む可能性がある 

 

4 : レジンはUVカット出来無いため、インクが退色/変色する

 

5 :  レジンは紫外線や時間の経過により黄変する性質があり、月日が経つとレジンが黄色っぽく見える

紫外線が黄変の大きな原因になりますから、なるべく紫外線に当たらないように気をつけることはできますね。

(もちろんコーティング前にバニッシュを使用していても、レジン自体はUVカットできません。)

経年劣化についてはどうすることも出来ないのですが、出来るだけ黄変しにくいレジンを選択した方が良いですね。

お値段は結構高くなりますが、私もこちらのNEOに移行しました。

レジンコーティングの前にはヴァニッシュも忘れずに使用してくださいね。

 

2018年には、日本でもアルコールインクアートやレジンアートが徐々に知られるようになってきました。

2019年になると、アルコールインクアートのレジンコーティングに関する質問をよく頂くようになりました。

 

私も2018年、今から約1年前にレジンコーティングをヴァニッシュ無しで試したことがあります。

私は実験として、要らないアルコールインク作品をレジンコーティングしましたが、結果としては上記のいくつかの項目については実感しました。

レジンコーティング時にもインクが滲んだことによる変色はありましたが、約1年ぶりにそれを見たら更に変色がありました。

特に鮮やかなブルーはピンクっぽくなっていて変色の度合いが大きかったです。

もしこの作品がお気に入りの1点だったら、とてもショックを受けると思います。

上の写真は

左:  (ユポ紙ではなく)キャンバスにアルコールインクで描いたもの、レジンコーティング前

右: ヴァニッシュ無しでレジンコーティングし、インクが滲んだものを、さらに直射日光のあたらない室内で一年間放置したもの

の比較です。

これは、レジンコーティングしている時にはすでに滲みと少しの変色があり、更に一年という時間の経過で変色が進行したかなり酷い例です。

ユポ紙上にヴァニッシュで仕上げをし、レジンコーティングに成功した場合ももしかしたら多少インクの変色が起きる可能性はありますね。

レジンコーティングには以上のような様々なリスクがあります。

しかし、もちろん必ずインクの色が滲むわけでは無いと思います。

海外製のレジンブランドのART RESINなどは、インクアートをレジンコーティングできると宣伝しています。

ですが、海外アーティストの間では、レジンブランドに関わらず、気温の上昇によってレジンの下でインクが滲むという声は随分前からよく挙がっています。

(気温が下がるとほとんど滲みがない元の状態まで戻ったと言う声もあります。)

私は海外製レジンは使用していないので、どれほどアルコールインク作品に対応しているのかは分かりません。

ですが、気温が高いとレジンコーティングしていないインクアートのインクの表面も少し柔らかくなりますし、滲みが出てもおかしくはありません。

結論として、もちろん練習すれば綺麗にコーティング出来るようになるけど、レジンコーティングした場合としない場合を比較すれば、コーティングしないほうが確実に作品の寿命が長いと考え、私はコーティングしていません。

最近では日本でもレジンコーティングしたインクアート作品を販売されている方も増えてきましたが、まだまだ新しいアートなので、まだコーティングして1年以上経過した作品がほとんど無いのだと思います。

もし作品の販売を検討されている方はせめて半年以上は様子を見て、問題がないことを確認してから販売を始めるか、滲んだら無料交換するなど、アフターケアができるように準備をしておく必要があると思います。

 

とはいえ、インクアートのレジンコーティングはとても綺麗なので、是非試したい!というお気持ちもよく分かります。

特に透明感が加わると、インクが乾く前のアーティストしか見られない瑞々しいインクに戻ったように見えて、ずっと見ていたいほど本当に美しいです。

初めてレジンコーティングに挑戦される方は、お気に入りの作品は決して使わず、まずは何度か試してからにしましょう。

 

最後に、レジンは安全面と健康面での危険の可能性もあります。

レジンは基本的に火気厳禁と記載されていますので、ガストーチやヒートガンなどの使用を含むすべての作業は自己責任で行ってください。

また、レジンは有機溶剤であり、(長時間の使用による)健康への影響もあります。

必ず充分な換気をしながら、有機溶剤用のマスクを着用して作業を行ってください。

レジンアレルギーにならないよう、グローブの着用も必須となります。

皆やっているから大丈夫だろうと軽視せず、皆さん自身の安全面と健康面には充分に注意して選択いただきますようお願い致します。

 

 

Alcohol Ink Art : どうやって飾る?

Alcohol Ink Art : 上手く描けない? IPAを使ってみて !

久しぶりにアルコールインクアートです。

最近よくInstagramで、ワークショップの問い合わせをいただくのですが、今のところ特にワークショップの予定はしていません。

ですが、アルコールインクアートは材料さえ揃えばあとはほぼ練習あるのみです。

自分で材料を揃えてしまえば、高額なお金を払ってワークショップに参加する意味はないと思っています。

(もちろんそのアーティストさんの大ファンだったり、特別なテクニックを持っている方に教えてもらうのは別だと思います。

ですがそれは、中級〜上級レベル向けのワークショップに限りますね。)

最初だからこそ、ワークショップの参加費を材料費に当ててたくさん練習していただきたいな、と思います。

ビギナーの方でもこれからご紹介する材料で練習し続けたらすぐに上達できますよ。

 

なので、今回は何がアルコールインクアートを難しくさせるのか、どうしたらより簡単にできるようになるのかをご紹介します。

 

大きな差を生むのはアルコール液です。

以前にアルコール液とエタノールの種類については下記の記事で詳しく説明しています。

アルコールインクアートにエタノールは使えるの?

この中でもご紹介させていただいた通り、アルコール濃度の高いものほど揮発性が高いため、描きやすくなります。

消毒用エタノールですとアルコール濃度が低いため、揮発性が低いですね。

揮発性が低いと、美しいラインが出にくく、滲んだようなもやもやした印象になりやすいです。

揮発性が高ければ、インクの流れたラインが綺麗に出てメリハリのある作品になります。

アルコール濃度が100%に近いほど描きやすいということです。

そこで、こちらのアルコール液がおすすめです。

イソプロピルアルコール (IPA)

 

アルコール濃度は99.9%です。

ロンドンに住んでいた時はイソプロピル(イソプロパノール)アルコールを使用していて、日本でも同様のものをずっと探していました。

最近これを見つけたのですが、無水エタノール以上のアルコール濃度エタノールよりずっと安く購入できます。

私は練習では安いエタノールを使用していたこともあったのですが、今は思い切りこのIPAを使って練習できます。

とても描きやすいですよ。

( ちなみに無水エタノールとはほとんどアルコール濃度は変わりませんので、使用感は変わらないと思います。

しかし無水エタノールはIPAの4〜5倍のお値段です。)

 

ここからは以前にご紹介した材料ばかりです。

私はアルコール液は必ずニードル付き容器に入れ替えて使用しています。

一度ニードル付き容器を使用するととても使いやすいので、もう欠かすことができません。

必要な量のアルコール液を垂らしたいところにピンポイントで垂らせます。

インクを入れ替える場合は10mlの小さいボトルで十分ですが、アルコール液はたくさん使用しますので、20ml以上の容器の方が入れ替える手間が減って良いと思います。

私は現在30mlを愛用しています。

50ml以上使う時は、大きな作品を描く時や、何度も直しながら描く時ですね。

 

私は合わせて以下のヒートガンも使用しています。

ヒートガンを使うことによって熱で一気に揮発させられるため、インクのラインが綺麗に出ます

しかしかなり高温になるので火傷にご注意ください。

ちなみに私はIPAを使うようになってからは、ヒートガンを使う回数は半分以下になりました。

ヒートガンを使わなくても美しいラインが出しやすくなったからです。

 

ヒートガンを使用する場合はこちらのユポ紙 (250GSM) がおすすめです。

現在のところ、日本で購入できるユポ紙でA4、A3サイズのものだと250GSMが最高だと思います。

( 日本ではA3以上の大きさで分厚いユポ紙はまだ売られていないようです。)

250GSM以下ですと、紙が薄すぎてヒートガンの熱に耐えられなくなってきます。

250GSMでも熱を近づけすぎると紙が曲がってしまうので注意が必要です。

もちろんヒートガンを使用しない場合はどんなユポ紙でも大丈夫ですよ!

 

これらが揃えばビギナーさんでも必ずインクの美しいラインが出せるようになります。

最初はインクのコントロールが難しいですが、あとは練習あるのみです。

私は今のこの材料に落ち着いてから、アルコールインクアートがより簡単に綺麗に描けるようになり、以前よりも楽しくなりました。

アルコールインクアートは見た目よりも難しく、なかなか上達できずにめげそうになる…という方も多いです。

私も長い間そう感じつつも様々な実験を繰り返して現在に至りました。

無水エタノールを使っていた人にとっては、IPAも描き心地は変わりませんが、コストを大幅カットすることができますので、IPAでたくさんアルコールインクに触れる時間を増やしてください。

皆さんにもよりレベルアップしやすい道具を使って、アルコールインクアートを楽しんでいただきたいです。

 

 

Alcohol Ink Art : 耐水紙にアルコールインクアートはできる?

ユポ紙ではなく、耐水紙にアルコールインクアートは描けるのか?

ユポ紙は高価なので、耐水紙で代用できればとても節約になります。

耐水紙を購入して実際に試してみました。

使用したのはAmazonで購入したこちらのレーザープリンタ用の耐水強化紙

 

 

値段はユポ紙の半額以下。

私が現在使用しているユポ紙は85GSM、耐水紙は110GSMのものを購入しましたが、

耐水紙の方が透け感があり、薄い感じがしました。

見た目は割と丈夫そうに見えますが、実際にやってみないと分からない感じだったので

いつもと同じようにアルコールインクとアルコール液を使用して描いてみました。

 

結果は、

使えませんでした

最初はインクの滑りがあまり良くなくて、色染みが残りやすい程度かと思いましたが、

時間が経つと徐々にインクやアルコール液が紙に染みていきました

 

画像のようにドットの染みがどんどん増えていき、

最終的には紙が波打ってしまいました

なので残念ですが、やはりユポ紙を使うしかなさそうです。

私と同じように気になっていた方がいたら参考になれば幸いです。

 

ユポ紙 (250GSM) はこちらが厚手でヒートガンの熱にも強いのでおすすめです。
A3サイズなので、ハサミで半分に切ってA4にもできます。

 

大きいユポロール紙はこちら (ハサミで小さく切って使えます)。

 

Alcohol Ink Art / Yupo (ユポ紙) とは・選び方

 

以前にも簡単にユポ紙について書いています。

アルコール インク アートを始めよう:準備1

 

ユポ紙は画材屋さんでもなかなか販売していないので実物を見る機会があまりありません。

なのでオンラインショップで購入する方が多いと思います。

今回は、まだユポ紙を持っていない方のために、ユポ紙とはどんなものなのかご紹介します。

 

以前お話しした内容は、ユポ紙はフィルム法合成紙というもので、主にポリプロピレン樹脂でできているため、水に強く破れにくく、

屋外用のポスターなどの印刷にも使用されるという事でした。

そのためアルコールインクアートに最適な紙という事です。

私が現在使用しているのは以下のもので、イギリスのAmazonで購入したものです。

 

普段私が購入時に確認するのは、サイズと値段と厚みです。

今回選んだサイズはA3ですが、普通の紙と同様にハサミで切ることができるので、

私は半分のA4サイズにカットして使用することも多いです。

こちらの画像には85と大きく書いてありますが、

こちらは85枚というわけではなく、85GSMという事です。

GSMとは Gram Per Square Mater の略で、1平方メートルあたりの紙の重さを表します。

つまり厚みですね。

g / ㎡ や、μg だけで表記されたりします。

分厚いユポ紙が欲しい方は数字の大きいものをご購入ください。

ブランドによって紙の白さが微妙に違うかもしれませんが、これは実物を見てみないとわかりません。

ユポ紙は画用紙と違って表面がなめらか凹凸もなくツルツルしています。

 

——追記———————————————————–

ヒートガンを使用する場合はなるべく分厚いユポ紙を使用してください。

薄いユポ紙に高温の温風を当てると波打ってベコベコになります。

通常、厚くなるほど価格も高くなります

ヒートガンを使用する時にはこちらのユポ紙 (250GSM) がおすすめです。
A3サイズなので、ハサミで半分に切ってA4にもできますし、分厚いのにとても安いので、私はこちらを愛用しています。

 

ですが分厚くてもやはりユポ紙自体の性質は変わらないので、ヒートガンを使用する時には必ずユポ紙に近づけすぎず、また一点に熱を集中させないように気をつけてくださいね。

—————————————————————–

ちなみにヒートガンは以下のものを使用しています。
【アストロプロダクツ】AP ヒートガン

もう少し安いものもありますが、多くが1800Wと日本の家庭で使うには電圧が高すぎるものが多いので私はこちらの1200Wのものにしました。

 

ヒートガンを使わない場合はこちらのユポ紙 (80GSM) もおすすめです。こちらはサイズはA1と2の間くらいでとても大きいので、ハサミで切ってお使いください。

ユポ紙は耐水・撥水性があるので、アルコールインク以外に、ミックスド メディアやアクリル絵の具などにも適しています。

絵の具を混ぜる時に、ユポ紙をパレット代わりに使用することもできますし、水で洗うこともできます (色移りはします)。

(画像は水で濡らしたユポ紙です)

 

ユポ紙の悪いところを挙げるなら、折り曲がった時に跡がつきやすく消えないこと。

特にサイズの大きいユポ紙を扱う時は、ペコんと曲がってしまわないように大事に扱ってあげてくださいね。

あとは、静電気が起きやすいので、がユポ紙にくっつきやすいことです。

しかしアルコールインク アート含むフルイッドアートはカラーが定着するまでに少し時間があるので、埃も簡単に取り除けるので大丈夫ですよ。

 

アルコールインクアートを始める方の参考になれば幸いです。

 

大きいユポロール紙をお探しの方はこちら (ハサミで小さく切って使えます)。

こちらは上でご紹介したA3サイズのものより薄いです。

 

初めてのアルコールインク アート / ビギナー編


 

 

アルコールインクアートを始めるビギナーの方向けの実践編です。

 

今回はYupo Paper ユポ紙 ) に描いてみます。

 

– 1  アルコール液をユポ紙に垂らします。

(スポイトを使ったり、筆で塗っても大丈夫です。スポイトを使うアーティスト

の方が多いです。)

 

– 2  そのアルコール液の上にアルコールインクを落とします。

(2→1の順になっても大丈夫ですが、1→2の方が綺麗な円ができやすいです。)

 

– 3  その上に再度アルコール液を垂らすとアルコールインクが広がります。

 

– 4  以降は基本的に1~3の繰り返しです。特にルールはありません。

 

アルコールが気化すると、乾いてアルコールインクの色素がユポ紙に定着します。

乾く前にストローで息を吹きかけると、色が流れるように広がっていきます。

 

波のような模様になるよう、ヘアドライヤーやさらに高温のヒートガンなどで

一気に乾かす技法もあります。

(ユポ紙は熱に弱いので、ヒートガンを使用する場合は分厚いユポ紙をお使いください。

ヒートガンを使用する場合はこちらのユポ紙 (250GSM) がおすすめです。)

 

一度乾いてしまっても、またアルコール液を垂らすと復活します。

(ですが、一度アルコールインクを落としたところには色が染みのように残るので、

完全に消すことはできません。)

 

そして、一度乾いたアルコールインクの上に、アルコール液を垂らすと、

綺麗なドットになります。

画像で白っぽいドットになっているところがアルコール液を垂らした箇所です。

細かい点々のようなドットも全てそうです。

夜空の星のような、海の泡のような、幻想的な世界が表現ができるのは

他のフルイッドアートにも無い、アルコールインクならではの技法です。

 

簡単そうに見えるのですが、相手は表面張力で動いている液体なので

意外と思うようにはいきません。

逆にそこが面白いです。

私は一度も自分の思い通りに描けたことはないのですが、

毎回発見があってとても奥が深いアートです。

みなさんにも楽しんでいただけると嬉しいです。

 

おすすめのユポ紙 (80GSM)はこちら (ヒートガンを使用しない場合) 。

こちらはサイズはA1と2の間くらいでとても大きいので、ハサミで切ってお使いください。

 

(アルコールインクもアルコール液も引火性です。

火気には十分注意して安全にアートを楽しんでくださいね。)

アルコール インク アートを始めよう / 何が必要?

↓ 新しく書き直した記事があります。下記リンクより移動してください。

『アルコールインクアートを始めよう』2020年

 

アルコールインク アートを始めたいけど、何が必要なのかわからない

という方のために、まずは必要最低限のものをご紹介します。

次の3つのものがあれば始められます。

 

 

– 1 Alcohol Ink (アルコールインク)

 

右にずらりと並んだ小さなボトルたちがアルコールインクです。

ちなみに画像のものは以下のブランドのものです。

– Jacquard Piñata (ジャカード ピニャータ)

 

– Ranger (レンジャー)

 

日本製のCOPIC (コピック) の補充用バリオスインクもお勧めです。

(追記: 2020年春バリオスインクはボトルがリニューアルされ、コピックインクに生まれ変わりました。)

 

2 アルコール濃度90%以上の消毒用アルコール

 

画像の左側の白いボトルのものがそうです。

私は現在99.9%のアルコールを使用していますが、90%以上が最適とされています。

ブランドなどは問いませんし、一番安いもので構いません。

日本ではドラッグストアやオンラインで手に入ります。

海外で購入される場合は、

 Isopropyl Alcohol (アイソプロポル アルコホール)

または

Isopropanol (アイソプロパノール)

でお探しいただくと、きっと見つかると思います。

 

上の画像で、アルコールのボトルの前にあるニードルつきの小さな透明ボトルには

自分でこのアルコール液を入れかえて使用しています。

これは私のアイディアなので、みなさんの使いやすいように工夫していただければ

いいと思います。

個人的にはこのニードル付き容器は必要な分だけのアルコールを垂らすのに最適で、

もうアルコールインクアートには欠かせないくらい使いやすいです。

(左)ニードル付き容器、(中)スポイト付きボトル、(右)プラスチック製のスポイトとアルコール液を入れるためのグラス

海外アーティストの方々は、画像(中)や(右)のようにアルコール液をコップやボトルに

入れて、スポイトや筆などでとって使っている人が多いようです。

 

以上のアルコールインクとアルコール液の2つがあれば描くことができます。

(どちらも引火性なので、説明書を必ずお読みになって

火気に注意して使用してくださいね。)

 

さて、ではどこに描きましょう?

画用紙だと濡れてベコベコになってしまったり色が染み込んでしまいます。

なのでアルコール インクを使用する時には水を吸わないものに描くことになります。

 

 

– 3 Yupo Paper (ユポ ペーパー) または タイルなど

 

ユポ ペーパー (または ユポ紙) はフィルム法合成紙というもので、

主にポリプロピレン樹脂でできています。

水に強く破れにくいため、屋外用のポスターなどの印刷にも使用されるそうです。

その為、ユポ紙はアルコールインクアートには最適な紙なのです。

 

しかし、ユポ紙はあまり身近なところでは扱っていないので

基本的にオンラインショップで探すのが早いです。

通常の紙よりもお値段も高いので、まずはホームセンターで

購入できるような白いタイルに描いてみることもお勧めです。

アクリル板でも良いです。

基本的にアルコールインクは油性ペンに使われているインクと同じと

思っていただいて大丈夫です。

なのでタイルやアクリル板以外にもいろんなものに描くことができます。

しかし、アルコールインクアートではアルコールの表面張力を利用して描くので、

アルコールが流れたり垂れたりしないよう、表面が平らなものを選んでください。

もちろん安定した平らな所で描いてくださいね。

ユポ紙はこちら (80GSM) がおすすめです。

こちらはサイズはA1と2の間くらいでとても大きいので、ハサミで切ってお使いください。

ちなみにヒートガンを使用する場合はこちらのユポ紙 (250GSM) がおすすめです。

A3サイズなので、ハサミで半分に切ってA4にもできますし、

分厚いのにとても安いので、私はこちらを愛用しています。

ヒートガンというのはこんなものです。


ヘアドライヤーを使用してインクを乾かす場合もありますが、

ヒートガンはもっと高温で余計な風が少ないです。

 

 

さて、必要なものは揃いました。

ここでお勧めさせていただきたいことがあるんです。

 

アルコールインクのボトルのキャップは、全部白だったり黒だったりします。

(Copic バリオスインクはキャップにカラーが明記されています。)

アルコールインクアートを実際にやってみると、流れる液体を使って

アルコールが気化するまでの短い時間で描いているので、

描いている時は結構忙しいです。

ですが、間違ったキャップをしてしまって違う色のインクが混入してしまうのも嫌ですし、

蓋を閉めずにボトルのインクが乾燥するのも避けたいです。

なので、使い始める前に色が分かるようにしておくことをお勧めします。

 

 

こんな感じで、キャップの頭に少しインクをつけて乾かします

(アルコールインクは色素が下の方に溜まっているので、

蓋を開ける前に必ず振ってからご使用くださいね。)

 

 

これでいちいちキャップの中を覗き込んで色を確認しなくても大丈夫です。

色選びの時にも一目でわかって便利です。

 

最後に、ご用意していただくと良いものなのですが、

手についたインクは石鹸やクレンジングオイルで落とすことができるのですが、

服やカーペットについたり机などにインクが染み込んでしまうと

綺麗に落としきることは難しいです。

汚れても大丈夫な服装、そして机やカーペットは汚れないように覆っておくことを

お勧めします。

アルコール液がフローリングにつくと、白っぽいシミができます。

( ついてしまった場合はすぐに拭き取ってください。)

 

アレルギーがなければ肌が荒れることも滅多に無いと思うのですが、

インクなので手袋をされることをオススメします。

 

そして手に届くところにティッシュキッチンペーパーがあると便利ですね。

 

そしてアルコールインク アートは液体の表面張力を利用して描くので、

髪が長い方はまとめておきましょう

 

最後に、ストローがあればとても活躍してくれます。

ストローで息を吹きかけてインクを広げたりするのに使用します。

個人的には細めのストローが使い易いです。

 

(アルコールインクやアルコール液は引火性があります。

火気には十分注意して、安全にアートを楽しんでくださいね。)