Resin Art : 海の波模様ができない… 原因はこれかも?

 

レジンアートで海の波ような模様を描きたいという方が増えていますね。

レジンアートとしてはシンプルなマーブル模様に並んで、波の模様は最もスタンダードなレジンアートですね。

作品のデザインによっては雲のようにも見えてとても素敵です。

難しそうに見えるのですが、実は最も簡単な模様で、デザインや色の組み合わせや仕上がりでいかにその模様を美しく見せるかが技術とセンスの見せ所なんです。

しかし『波の模様が出ない』とか『模様が出た後に消えてしまう』というご相談もありました。

私の場合は、波模様を出したくない時にも勝手に大発生してしまうくらいなので、はっきりと原因は分かりかねるのですが、原因として考えられる点はいくつかあります。

 

まずは波模様が発生する仕組みを知ることが大事です。

私は独学なので、厳密に言うと間違った点もあるのかもしれませんが、ふわっとご説明させていただきますね。

私はレジンアートを始める前は知らなかったのですが、色には色ごとの重さがあるんです。

この色の重さの違い (比重) によって波模様が発生するのですが、色の中で最も軽い色が白色なんだそうです。

逆に黒などの濃い色は重くなると思います。

実は軽い色ほどレジンの波模様が発生しやすいです。

なので、波模様を作りたい時は白色顔料のみを加えたレジンを使うのが最も簡単なんです。

着色していない透明のレジンに白色顔料を混ぜたレジンを垂らすとすぐに波模様が発生します。

熱や火を近づけなくても自然と発生するはずです。

熱はあくまでも模様の発生をお手伝するものなんです。

ちなみに、今までに『シリコンオイルを入れますか?』という質問を数回お受けしたことがありますが、レジンアートにはシリコンオイルは使用しません。

私は入れたことがないのでどの様な反応が見られるか分かりませんが、あまり余計なものを加えると、レジンの硬化不良や硬化後のベタつきの原因になるかもしれません。

また、オイルはレジンの表面に浮きやすく、硬化後も完全に拭き取ることが難しいと思います。

 

では次にレジンに白色顔料で着色するときの注意点をお伝えしたいと思います。

レジンの量に対して顔料(ピグメント)を加えすぎると、レジンの硬化不良、硬化後のベタつきなどの問題が発生します。

そのため、波模様も発生しにくくなったり、発生後にすぐに消えてしまうなどの問題も起きる可能性がありますね。

適切な顔料(ピグメント)の量としてはレジンの量に対し10%以下です。

 

しかしここでご確認頂きたいのが、白色の発色具合です。

レジン量に対し顔料を10%加えたのに、まだ白色が薄くて半透明に見える……という場合はその白色顔料の発色が悪いということです。

安い顔料ですと、溶けにくくダマも出来やすく、発色が悪いかもしれません。

良い顔料でしたら、10%も加えれば十分に発色し、透明感のない白色になるはずです。

 

顔料ではなく絵の具などを使用される方も多いかと思います。

絵の具というのは顔料にその他のものが混ぜられて液状(ペースト状)になっているため、レジンに絵の具を10%加えても実際の顔料は10%以下ということになりますので、色は薄くなりますね。

また、レジンに絵の具を加えると粘り気が出る感じがします。

もしかしたらこの粘り気や混ざっているものが波模様の発生を邪魔しているかもしれません。

純粋な質の良い顔料を使うことがお勧めです。

私がいつも使用しているのは以下の顔料のチタニウムホワイトです。

チタニウムホワイトは不透明な白色です。

紙コップに顔料とほんの少しのレジンを入れてよく混ぜ合わせ、ダマが無くなったら少しずつレジンを加えるのがお勧めです。

(ちなみに私は他の色もホルベインを使用しています。

同じブランドでも色によって発色が違うため、当たりハズレがあります。

比較的、中間色は発色が悪いものが多いです。

黒色も同ブランドのものを使用していますが、とても発色が良く愛用しています。)

 

室温も関係ありますか?というご質問もいただいたのですが、私の場合は季節に関係なく換気をしっかりしながら作品制作を行うので、外気温に近いのですが、波模様のでき方に差を感じたことがありません。

しかし、もちろんレジンの使用には適切な気温がありますので、それを守って作業をされた方が良いと思います。

(使用するレジンによって推奨する気温は若干違いますが、だいたい20〜25度くらいが良いとされます。説明書をご確認ください。)

特に日本の夏は暑く湿気が多くてレジンの仕上がりが悪くなるので、模様の出方にも影響があるかもしれませんね。

日本では春や秋などの過ごしやすい季節が一番レジンが扱いやすいです。

私が使用しているレジンは以下のものです。

高価ですが、黄変しにくいNEO(右)の方が好きです。

 

 

少し脱線しますが、海が好きで海のアートをしたいという気持ちで作品を制作されると思うのですが、プラスチックのカップを使っては捨てるという環境を考えていない動画や写真が散見されます。

SNS等でも多くの方がレジンアートのために用意するものにプラスチックカップを挙げていますが、プラスチックカップは必要ありません

これを見ると本当に悲しい気持ちになります。

私も初めてのレジンアートでは、知らずにプラスチックカップじゃないといけないんだと思って使用したのですが、すぐにプラスチックカップは必要ないことに気づきました。

むしろ紙コップの方が丈夫なんです。

プラスチックカップは割れやすく、再利用しにくいです。

紙コップの方が柔軟性があり、破れたりはしません。

使用後の紙コップはレジンアート同様そのまま硬化させてください。

翌日には硬く丈夫になり、繰り返し使うことによって、どんどん厚く丈夫になります。

私は常に7色分くらいの紙コップを用意しています。

どれも1年以上使用していますが、まだ2年は使えそうです。

もちろんポプシカルスティック(混ぜるための木の棒)も何度でも再利用できるのでレジンを簡単に拭き取って硬化させてくださいね。

海や自然が好きなら、ぜひ紙コップを使用し、レジンを必要な分だけ計量してアートを楽しんでください。

 

脱線してしまいましたが、波模様についてもう一点ポイントをお伝えしたいと思います。

波模様は熱を近づけると更にたくさん発生します

しかし通常は熱を近づけなくても波模様は自然と発生するので、この熱はほんの少しで良いんです。

逆に熱を長時間近づけすぎると、せっかく出来た波模様が薄くなったり、消えたりしてしまいます

レジンは温めると温かいうちはとても柔らかくなります。

そして冷める時には常温で作業した場合に比べて、とても早く硬化します。

熱を当てている時間が長いと発生した模様までも柔らかくなって薄まったり消えたりしてしまいます。

熱を当ててから1、2秒の時差があって多くの模様が発生すると思います。

すこし熱を当てて様子を見る、またすこし熱を当てて様子を見るというふうに慎重に行ってください。

波模様が発生した瞬間からはできるだけ熱を近づけない、というイメージです。

 

 

そして最後に、透明レジンを垂らしてから白色レジンを垂らす時にアドバイスがあります。

レジンを垂らした時には普通、気泡がたくさん入っていますね。

そして多少の埃が入っているかと思います。

透明レジンを垂らして、キャンバス(ウッドパネルなど)上に広げたら、さっと熱を近づけて気泡を逃します。

そうすると気泡が抜け、よりレジンがクリアに見え、表面にある埃が見つけやすくなります。

その埃を爪楊枝などで綺麗に取り除いてください。

埃を取り除いてから白色レジンを垂らしてください

なぜ白色レジンを垂らす前に埃を取り除いた方がいいのか?後じゃダメ?と思われるかもしれませんね。

もちろん後でも埃の最終チェックは欠かせません。

ですが波模様を作った後に埃を取り除くと、波の模様に埃を取り除いた亀裂のような隙間ができてしまったり、白色が引きずられたような跡が残ってしまいます。

上の写真で矢印の方向に波に亀裂が入った痕が見えますね。

ですから波模様を作った後は、なるべくレジン作品の表面を触らなくても良いように前もって準備しておくことが作品のクオリティーを高めるポイントになります。

 

波模様の作り方は以上ですが、皆さん、換気は必ず忘れずに安全にレジンアートを楽しんでくださいね。

(レジンは基本的に火気厳禁と記載されていますので、ガストーチやヒートガンなどの使用は自己責任で行ってください。レジンは有機溶剤であり、健康への影響もあります。必ず充分な換気をしながら、有機溶剤用のマスクを着用して作業を行ってください。)

 

 

 

Resin Art: レジン表面が凸凹に… 気温や湿度の影響

 

レジンアートで出来る波のようなレース模様やマーブル模様は本当に美しいです。

色や濃度、熱によってその反応は様々です。

 

しかし、そんな繊細なレジンアートだからこそ気温や湿度の影響を受けやすいんです。

気温も湿度も高い日本の夏にレジンアートをすることは難関です。

 

私が使用しているレジンの場合は、以下の使用条件となっています。

– 室温度・樹脂温度:18℃以上

– 湿度:70%以下

これは他のレジンブランドでもほとんど変わらないと思います。

作業時の気温は20〜25℃くらいが適しています。

 

熱を加えるとレジンの硬化が早まるように、夏の気温が高い時期には硬化が早くなります

逆に冬は硬化が遅くなりますね。

 

日本では梅雨の6、7月は徐々に気温も湿度も上がり、梅雨が終わっても夏の間中その蒸し暑さは続きます。

この6月〜8月のレジンの使用感は他の季節とは明らかに違います。

 

– 気温

気温が高く、レジンの硬化が早まる分、作業時間は短くなりますね。

レジン自体が気温が低い時期と比べると軟らかくトロトロしているので、キャンバス上からレジンが流れやすい感じがします。

気温自体は仕上がりにそこまで大きな影響はないように感じました。

 

– 湿度

作業中は私はあまり湿度による影響は感じませんでした。

作業が終わり、硬化のため放置していると徐々に影響が見え始めます。

放置し始めてからしばらくすると、レジンの表面に波のような小さな凸凹が現れ始めました

湿度が低い時は、艶があり、ガラスのように反射するようななめらかで平らな表面になります。

 

もう一つの現象も現れました。

レジンの表面の丸い凹みです。

これはフィッシュ・アイ と呼ばれる現象です。

この写真の丸で囲まれた部分がフィッシュ・アイです。

全体にも、先に述べた波のような小さな凸凹が見られます。

 

残念ながらこれらの現象が現れると、どうすることもできません。

湿度の影響を受けてしまった場合、完全硬化後にもう一度トップレイヤーを流し直さなければなりません

 

– 対策はある?

対策としては室温と湿度をできるだけ良い状態にするしか方法はありません。

私は (作業中は換気は必須なので) 作業終了後、つまり硬化のために放置する時にクーラーをつけておいたり、除湿・乾燥機も使用してみました。

フィッシュ・アイは改善しました。

しかし湿度が高いうちは何度やり直しても波のような小さな凸凹が完全になくなることはありませんでした。

9月上旬になってもなお、まだまだ湿気は高いようで、完璧なトップレイヤーに仕上げることは難しいです。

 

ちなみに5月末まではカラリとしたちょうどいい気候で全く問題ありませんでした。

なので対策としては、ベースやデザインは夏の間に作っておき、トップレイヤーは辛抱強く待って湿度が低い季節に作ることです。

日本の長い夏が終わるのをひたすら待つのは辛いですが、高価なレジンをたくさん無駄にするよりは良いかな、と思います。

 

湿度が高いとレジンアートで人気の波のようなレース模様ができにくいという情報もあるようですが、私は夏の間もその影響は実感することはありませんでした。

レジンを流し込むとすぐにレース模様になりましたし、作業中に模様が消えてしまうようなこともありませんでした。

繊細なレース模様はレジンがまだ柔らかいうちには流れたり変形したり薄くなりやすいのですが、もしも全くレース模様が出来ないという場合は、レシピか作業工程に原因があるのかもしれません。

ただ、レジン表面はやはり硬化中に湿度の影響を受けて凸凹になってしまいますね。

 

夏の間何度やり直しても凸凹になってしまった方は、是非諦めずにこれからの季節に再挑戦してみてください。

(レジンは基本的に火気厳禁と記載されていますので、ガストーチやヒートガンなどの使用は自己責任で行ってください。レジンは有機溶剤であり、健康への影響もあります。必ず充分な換気をしながら、有機溶剤用のマスクを着用して作業を行ってください。)

Alcohol Ink Art : どうやって飾る?

(追記しました。)

この質問もよく頂く質問のひとつです。

アルコールインクアートはどうやって飾っていますか?

 

すみません…  実は私は今まで一度も自分のアルコールインクアート作品を

飾ったことないんです…。

いつか飾りたいなと思いながら、つい描く方ばかりに集中してしまいます。

 

なので今回は私が絵を販売する時に、お客様にお勧めしているアルコールインクアート作品の

飾り方をご紹介します。

 

定番ですが、

マット + フレーム

です。

 

私は紙とインクの段差だったり、乾いたインクの表面が好きです。

描いた時のインクの流れやインクの持つ質感が分かるので、特にコーティングせずに

フレームに入れるのが好きです。

窓の開いたマットに作品を貼り付けて、フレームに入れます。

マットがあると奥行きと高級感がでます。

 

また、マットがあればフレームとの間にわずかなスペースが空くので、

作品が直接フレームに接触する心配がありません

もし作品とフレームがぴったりとくっついていると、暑い日にはインクは若干

柔らくなりますので、フレームに色移りする可能性があります。

繊細なインクアート作品自体も守られるのでマットの使用がお勧めですよ。

 

上の画像で私が使用したマットは以下の商品です。

最近、すぐに飾れる状態で納品する機会があったので、このマットに作品をテープで

貼り付けてフレームに入れましたが、とても良い感じで感動しました。


様々なマットサイズに希望のサイズの窓を開けてくださいますよ。

 

そしてフレームですが、私のお勧めは

UVカットフレームです。

インクは紫外線によるダメージが大きく、変色・退色します。

せっかくの作品の色が変わってしまうと残念なので、フレームは表面がUVカットの

アクリル板のものが一番安心です。

UVカットフレームはそうでないものと比べると高価になりますが、

アクリル板は丈夫ですし、何度も別の作品に入れ替えて楽しむことができますね。

 

ちなみに作品にUVバニッシュを使うこともお勧めです。

紫外線だけでなく作品の表面を埃などから守ってくれます。

お勧めは以下のホルベインさんのものですが、マットタイプとグロスタイプがあり、どちらも吹きかける前と吹きかけた後の作品(インク表面) の質感を少し変えてしまいます。

雰囲気が少し変わってしまうので、使用前に試してみてくださいね。


他メーカーのお安いものも試しましたが、ホルベインの方が噴射される粒が細かいのか、仕上がりが美しくインク滲みもありません。

私も最近ヴァニッシュスプレーを使用していますが、作品によっては質感を変えたくなく、使用しない場合もあります。

個人的にはUVカットヴァニッシュの紫外線カットお効果は気休め程度に考えているので、バニッシュした場合もUVカットフレームはあった方が良いと思います。

 

 

以前の記事でレジンコーティングのリスクについて説明していますが、

レジンコーティングでは紫外線対策はできませんし、様々な問題が起きる可能性があります。

Alcohol Ink Art : レジンコーティングのリスク

アクリル板を1枚通すことによって、レジンとは違う艶感と、クラシックな美しさが

生まれます。

フレームに入った作品は本当に綺麗ですよ。

もしお気に入りの作品を安心して、長く綺麗に飾る方法をお探しであれば、是非

マット + UVカットフレーム

をお試しください♡

UVカットフレームはこちらのショップなどで取り扱いがあります。

 

また、こちらではUVカットのアクリル板だけでも注文できるようです。

お手持ちのフレームでも利用できて便利ですね。


 

Alcohol Ink Art : レジンコーティングのリスク

( 追記しました )

 

最近一番よく頂く質問が、

アルコールインクアートをレジンでピカピカにコーティングしたい。

インクが滲んでしまうのですが、どうしたらいいですか?

という質問です。

 

結論から言うと、私はアルコールインクアートのレジンコーティングをしていません。

理由はリスクが多く、作品の寿命も短くなるからです。

レジンコーティングは高級感と透明感が出てとても素敵なのですが、個人的には紙とインクの段差や、乾いたインクの質感も好きなので、今のところはコーティングする予定はありません。

 

まずはレジンコーティングのリスクを簡単にリストアップしてみます。

1 : レジンコーティング時にインクが滲んだりユポ紙が波打つ

インクとユポ紙は熱に弱いのでコーティング時にインクが滲んだり、ユポ紙が波打ってしまうのは仕方が無いと思います。

そのため、レジンの前にヴァニッシュを使用し、作品の表面に触らないように気をつけながら、ヒートガン/トーチの温度を控え目にしてコーティングしていただくしかないと思います。

 

2 : コーティング時/コーティング後に変色する可能性がある

これもヴァニッシュの使用によってある程度防ぐ事ができると思いますが、ヴァニッシュがユポ紙全面に確実についている必要があります。

ヴァニッシュは以下のホルベインさんのものがおすすめです。


マットタイプとグロスタイプがありますが、レジンコーティングされる場合はどちらでも良いと思います。

他メーカーのお安いものも試しましたが、ホルベインの方がインクが滲みにくく仕上がりが美しいです。

 

3 : 気温が高い日に、レジンの下でインクが滲む可能性がある 

 

4 : レジンはUVカット出来無いため、インクが退色/変色する

 

5 :  レジンは紫外線や時間の経過により黄変する性質があり、月日が経つとレジンが黄色っぽく見える

紫外線が黄変の大きな原因になりますから、なるべく紫外線に当たらないように気をつけることはできますね。

(もちろんコーティング前にバニッシュを使用していても、レジン自体はUVカットできません。)

経年劣化についてはどうすることも出来ないのですが、出来るだけ黄変しにくいレジンを選択した方が良いですね。

お値段は結構高くなりますが、私もこちらのNEOに移行しました。

レジンコーティングの前にはヴァニッシュも忘れずに使用してくださいね。

 

2018年には、日本でもアルコールインクアートやレジンアートが徐々に知られるようになってきました。

2019年になると、アルコールインクアートのレジンコーティングに関する質問をよく頂くようになりました。

 

私も2018年、今から約1年前にレジンコーティングをヴァニッシュ無しで試したことがあります。

私は実験として、要らないアルコールインク作品をレジンコーティングしましたが、結果としては上記のいくつかの項目については実感しました。

レジンコーティング時にもインクが滲んだことによる変色はありましたが、約1年ぶりにそれを見たら更に変色がありました。

特に鮮やかなブルーはピンクっぽくなっていて変色の度合いが大きかったです。

もしこの作品がお気に入りの1点だったら、とてもショックを受けると思います。

上の写真は

左:  (ユポ紙ではなく)キャンバスにアルコールインクで描いたもの、レジンコーティング前

右: ヴァニッシュ無しでレジンコーティングし、インクが滲んだものを、さらに直射日光のあたらない室内で一年間放置したもの

の比較です。

これは、レジンコーティングしている時にはすでに滲みと少しの変色があり、更に一年という時間の経過で変色が進行したかなり酷い例です。

ユポ紙上にヴァニッシュで仕上げをし、レジンコーティングに成功した場合ももしかしたら多少インクの変色が起きる可能性はありますね。

レジンコーティングには以上のような様々なリスクがあります。

しかし、もちろん必ずインクの色が滲むわけでは無いと思います。

海外製のレジンブランドのART RESINなどは、インクアートをレジンコーティングできると宣伝しています。

ですが、海外アーティストの間では、レジンブランドに関わらず、気温の上昇によってレジンの下でインクが滲むという声は随分前からよく挙がっています。

(気温が下がるとほとんど滲みがない元の状態まで戻ったと言う声もあります。)

私は海外製レジンは使用していないので、どれほどアルコールインク作品に対応しているのかは分かりません。

ですが、気温が高いとレジンコーティングしていないインクアートのインクの表面も少し柔らかくなりますし、滲みが出てもおかしくはありません。

結論として、もちろん練習すれば綺麗にコーティング出来るようになるけど、レジンコーティングした場合としない場合を比較すれば、コーティングしないほうが確実に作品の寿命が長いと考え、私はコーティングしていません。

最近では日本でもレジンコーティングしたインクアート作品を販売されている方も増えてきましたが、まだまだ新しいアートなので、まだコーティングして1年以上経過した作品がほとんど無いのだと思います。

もし作品の販売を検討されている方はせめて半年以上は様子を見て、問題がないことを確認してから販売を始めるか、滲んだら無料交換するなど、アフターケアができるように準備をしておく必要があると思います。

 

とはいえ、インクアートのレジンコーティングはとても綺麗なので、是非試したい!というお気持ちもよく分かります。

特に透明感が加わると、インクが乾く前のアーティストしか見られない瑞々しいインクに戻ったように見えて、ずっと見ていたいほど本当に美しいです。

初めてレジンコーティングに挑戦される方は、お気に入りの作品は決して使わず、まずは何度か試してからにしましょう。

 

最後に、レジンは安全面と健康面での危険の可能性もあります。

レジンは基本的に火気厳禁と記載されていますので、ガストーチやヒートガンなどの使用を含むすべての作業は自己責任で行ってください。

また、レジンは有機溶剤であり、(長時間の使用による)健康への影響もあります。

必ず充分な換気をしながら、有機溶剤用のマスクを着用して作業を行ってください。

レジンアレルギーにならないよう、グローブの着用も必須となります。

皆やっているから大丈夫だろうと軽視せず、皆さん自身の安全面と健康面には充分に注意して選択いただきますようお願い致します。

 

 

Alcohol Ink Art : どうやって飾る?

Resin Art/ レジンアート これ便利です

今回はレジンアートについてこれまでの記事では詳しく説明していなかった

これをやっておくと便利 !

という事を4つご紹介したいと思います。

 

 

1: パネルやキャンバスの裏はマスキングテープやビニールテープで覆う

画像ではクリアのテープを貼っているのでとても見にくく申し訳ないのですが、綺麗に外側の淵に沿って貼ります。

一般的にレジンアートに使われるレジンは硬化に24時間以上かかります。

そのため、硬化途中にもキャンバスから流れ落ちるレジン液がつららのようにそのままの形で硬化してしまいます。

完全に硬化した後にこのマスキングテープを剥がせば、このレジンのつららも綺麗に取れます。

ただしテープを剥がす際には、キャンバスのサイドのレジンまで割れたり浮いたりしないように、少しずつ丁寧に剥がしてくださいね。

個人的にはマスキングテープよりビニールテープの方が好きです。

マスキングテープはレジンを吸うからか、少し剥がしにくい気がします。

 

ちなみに使用しているパネルはウッドパネルで、キャンバスなど何も張りません。

キャンバスはレジンの重さで中央が弛んでしまったり、レジンが中央に流れてしまって角だけキャンバス地がむき出しになってしまう可能性もあります。

木製パネルには大体ラワンベニヤとシナベニヤの2種類が多く見られます。

私はアートは素人なので詳しくはわかりませんが、ワランベニヤは時間経過で茶色い灰汁が出てくる場合があり、シナベニヤはその点では心配がないという情報を見たので、基本的にはシナベニヤを使用しています。

単品で購入すると割高なので、私は10枚セットなどで購入することもあります。

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2: ガストーチ (バーナー) はアルミホイルで包む

なぜそんなことをしているのかと言いますと、

まずレジンアートをしていると、手がレジンでベタベタになります。

このベタベタは本当にしつこくて、洗剤で手を洗っても落ちません。

もちろん手袋をつけて作業しているのですが、作業時間も限られているため、手袋を外したりつけたりしている余裕はあまりありません。

なので、私はガスバーナーを燃えにくいアルミホイルで包んでいます。

こうしておけばベタベタがついても、片付ける時にはアルミホイルを外してしまえば綺麗です。

もちろんガスバーナーについたレジンも放っておけば硬化するので、そのまま放置しておいても大丈夫ですよ。

(レジンは通常、火気厳禁とされています。自己責任で行ってください。

私は”有機溶剤用”ガスマスクを着用しています。

火を使わなくても、レジンを湯煎しておくと気泡が抜けやすくなります。)

 

3: 敷くのは新聞紙ではなくビニール性のシート

レジンアートを始めた頃はテーブルに新聞紙などを重ねいました。

ですが新聞紙は引火するととても危ないですし、ビニール性のシートを2枚重ねた方が便利だと最近気づきました。

ビニールについたレジンは硬化すると綺麗に剥がせるので、同じシートを繰り返し使えます。

私はシートが破れた時のために念のため2枚重ねています。

現在は新聞紙は作業部屋に置かないようにしています。

フロアを覆うのも引火しにくいベニヤ板を敷いています。

 

4: 高さ調節にポプシカルスティック

作業している時に、レジンがキャンバスの一方方向に流れてしまうことはよくあります。

キャンバスも平らに見えてもわずかに反りがあったりします。

そんな時は台 (画像では紙コップ) の下にポプシカルスティック

(アイスの棒のようなスティック)を差し込んで、高さ調整をしています。

 

今回はこれで以上です。

まだいくつかご紹介したいこともあるのですが、画像の用意ができ次第追加しますね。

 

レジンは通常、火気厳禁とされています。火を使わなくてもレジンアートはできますので自己責任で判断してください。

火を使う場合は消化器などを用意し、必ず十分に換気をしてください。

有機溶剤用ガスマスクとグローブを着用して作業してください。

 

(改めまして、レジンは基本的に火気厳禁と記載されていますので、ガストーチやヒートガンなどの使用は自己責任で行ってください。レジンは有機溶剤であり、健康への影響もあります。必ず充分な換気をしながら、有機溶剤用のマスクを着用して作業を行ってください。)

Resin Art / レジンアートに必要なものは?

 

Marble & Waves のブログでは、一番最初の記事でレジンアートについて触れましたが今回が初めての解説になります。

レジンアート自体は材料と道具さえあれば簡単にはできます。

 

< 必要な材料 >

 

1- エポキシ レジン

 

一般的には透明レジンに着色して使用します。

注意 :  UVレジンはUVライトで硬化させるレジンです。レジンアートには向きません。

注意 :  硬化時間を必ず確認して購入してください。作業可能時間と硬化時間は異なります。

(下でまた詳しく説明しますね。)

まずは、この2点に注意してレジンを選んでくださいね。

 

レジンアートに使用されるレジンはエポキシ レジンというものです。

UVライトで硬化させるUVレジンではなく、時間が経てば自然に硬化するレジンです。

 

レジンは必ず主剤と硬化剤という2本の容器が1セットになっています。

この主剤に硬化剤を加え、混ぜ合わせる (撹拌させる) と硬化が始まります

 

この主剤と硬化剤の混合比は、レジンによって違います。

主剤:硬化剤 = 1:1  または  2:1 のものが一般的です。

ちなみに現在私が使用している日新クリスタルレジンNEOの混合比は2:1で、作業可能時間が60分です。

 

作業可能時間というのは、レジンの成形に影響なく作業が可能な時間を指します。

なので、60分で硬化するわけではありません。

作業可能時間はあくまでも目安で、使用するレジンの量や厚み、着色した顔料、また気温や熱などに影響を受け短くも長くもなると思います。

熱が加わると若干早く硬化します。

 

硬化時間というのが、完全に硬化するまでにかかる時間のことです。

レジンアートに適したレジンでは基本的には硬化時間が24時間〜48時間とされるものが多いです。

日新クリスタルレジンは24〜36時間とされています。

 

海外にお住まいの方はアート レジンなどのアート用レジンが日本に比べると安く手に入ります。

使い方は全く同じですが、混合比が 1:1 のものが多いです。

ちなみに上の商品2つは、左が一般的によく使われているタイプのクリスタルレジン、右のクリスタルレジンNEOは左のものより黄変しにくい(黄色く変色しにくい)レジンです。

そのため、白や明るい色の作品なら右のNEOを強くお勧めします。

 

 

2 – ピグメント (顔料)

ピグメントにはたくさんの種類があります。

例えば、パウダーやジェルタイプの顔料や、アクリルインク、アクリル絵の具など様々なものが使用できます。

 

注意 :  ピグメントはレジンに対して10%以下のみ使用すること。

 

ピグメントが多すぎるとレジンの硬化不良や硬化後のレジンのベタつきなどの原因となります。

ですので、ピグメントは少量でも着色力があるものがおすすめです。

アクリル絵の具も使用可能ですが、量に気をつけてくださいね。

私の個人的な意見としてはアクリル絵の具の場合は純粋なピグメントではなく、絵の具として様々なものが加わっているので、純粋なピグメントと比較すると着色力は弱く、絵の具を多く加えすぎることによりレジンも硬化しにくくなる感じがするので、私はレジンアートには使用しません。

私は現在は主にパウダー顔料を使用していますが、良いジェル顔料が見つかればジェル顔料に移行したいです。

品質の悪いパウダーだとダマが残りやすいですし、綺麗に色が混ざるまでに時間がかかり、レジンアートの作業時間が減ってしまうからです。

 

 

3 – ガストーチ ( バーナー ) / ヒートガン

ガストーチなどの熱を使わずにレジンアートを綺麗に仕上げるのは至難の技です。

熱を加えることにより、レジンに混ざった気泡を簡単に取り除くことができます。

ガストーチでもヒートガンでもどちらでも大丈夫ですよ。

私は両方を使い分けています。

ガストーチは楽天で購入できます。

 

ガスバーナーは楽天で購入できます。

ヒートガンはこんなヘアドライヤーのような形をしたものが使いやすいです。

実際に私が使用しているタイプのものです。

 

 

もう少し安いヒートガンもあるのですが、その多くが1800Wです。

こちらは1200Wなので家庭の電源でも安心して使えそうだったので選びました。

ヒートガンの良い点は弱い熱風が出るので、その風でレジンを動かすことができ、表現の幅も広がります。

 

ですが、レジン自体は火気厳禁とされていますので自己責任でお願いします。

ガスマスクの着用もお勧めします。

火を使わなくてもレジンを湯煎しておくと気泡が抜けにくくなるそうです。

そして、火やヒートガンを使わない場合でもレジンを使用する時には必ず十分な換気が必要です。

 

4 – 計量カップ または 量り & スプーンなど

レジンは正確な軽量が必要です。

 混合比が正しくなければ、硬化不良などの原因になります。

計量カップや量りを使って正しく軽量する必要があります。

そのほかに、ピグメントとレジンを混ぜるための紙コップなどの容器が ( 使用する色の分 )必要になります。

また、レジンを混ぜ合わせるためのスプーンやポプシカルスティック( アイスの棒のような平らなウッドスティック ) などを数本 ( レジン液混合用 + 使用する色の分 )を用意します。

また、レジンに埃が入ってしまった時にすぐに取り除けるよう、爪楊枝なども用意しておくと便利です。

 

 

5 – パネル ( + レベル )

レジンアートをするパネル(キャンバス)が必要ですね。

初めての場合は小さなものをおすすめします。

ウッドパネルや、絵画用のキャンバスなど様々なものが使用できます。

ですが、表面が平らなものを選んでください。

私が使用しているパネルはウッドパネルで、キャンバスなど何も張りません。

キャンバスはレジンの重さで中央が弛んでしまったり、レジンが中央に流れてしまって角だけキャンバス地がむき出しになってしまう可能性もあります。

木製パネルには大体ラワンベニヤとシナベニヤの2種類が多く見られます。

私はアートは素人なので詳しくはわかりませんが、ワランベニヤは時間経過で茶色い灰汁が出てくる場合があり、シナベニヤはその点では心配がないという情報を見たので、基本的にはシナベニヤを使用しています。

単品で購入すると割高なので、私は10枚セットなどで購入することもあります。

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もちろん平らな場所で作業をしていただくのですが、できればレベル ( レベラー )を使って完全に平らかどうかをチェックするのが良いです。

レベルとはこんなものです。

大きい作品の時は長いレベルで数カ所で確認するのがおすすめです。

ちなみにスマホアプリでもレベルアプリがあります。

 

 

6 – 台

レジンアートをする時にはキャンバスを支える ( 乗せる ) 台が必要です。

レジンがキャンバスから流れ落ちた時に、キャンバスが作業台にくっついて硬化するのを防ぐためです。

台の高さは2cm以上あればキャンバスを持ち上げやすく、作業がしやすいと思います。

もちろんこの台も平らであることが大事ですね。

画像では使用した紙コップを台として再利用しています。

 

お盆のように周りに高さがあるものをキャンバスとする場合は、

レジンは流れ落ちないので、台は無くても大丈夫だと思います。

 

 

7 – 手袋

レジンでアレルギーを起こす人も多いそうです。

必ず手袋をして作業を行ってくださいね。

それにレジンは完全に硬化するまではかなりベタつきがあり、石鹸や洗剤を使って手を洗ってもなかなか綺麗に取れません。

なので髪の毛も結べる長さなら結んで、汚れても良い服装でしてくださいね。

服についてしまったらもう取れません。

 

 

8 – ビニールシートなど

レジンで床や机が汚れないようにビニールシートなどのなるべく防水性が高いもので覆ってください。

私はビニールシートを重ねることが多いです。

新聞紙の場合は、多量のレジンがこぼれると新聞紙数枚は簡単に染み込みこんでしまいます。

それに新聞紙は火を使う場合には引火しやすいです。

大事なカーペットやフローリングを汚さないために、大袈裟なくらいにしっかりとカバーしてもいいと思います。

 

以上、これらのものがあればレジンアートが始められます。

 

レジンは通常、火気厳禁とされています。

火を使わなくてもレジンアートはできますので、自己責任で判断してください。

消化器などを用意し、必ず十分に換気をしてください。

 

——————————————追記——————————————–

9 – 有機溶剤用ガスマスク

レジンは有機溶剤です。

火を使わない場合も、健康のために”有機溶剤用”ガスマスクの着用をお勧めします。

 

(改めまして、レジンは基本的に火気厳禁と記載されていますので、ガストーチやヒートガンなどの使用は自己責任で行ってください。レジンは有機溶剤であり、健康への影響もあります。必ず充分な換気をしながら、有機溶剤用のマスクを着用して作業を行ってください。)

Marble & Waves You Tube Channel !

 

Marble & Waves  YouTube   、始めました。

話すのは得意じゃないので基本的には早送りデモのみですが、

興味のある方は見にいらしてください。

アルコールインクアートとレジンアートの動画です。

iPhoneで撮影した動画なので画質はあまり良くないかもしれませんが、

ブログだけじゃ伝わりにくいイメージがなんとなく伝わると嬉しいです。

Fluid Artを始める前に種類を知ろう

Fluid Art (フルイド/フルイッド アート) と言っても実は種類はいろいろあるんです。

Fluid Artとは?

上の記事でもお話ししたように Fluid Art は

Mixed Media Art (ミックスド メディア アート) とも呼ばれています。

ミックスするものによって制作工程や作品の印象が変わってきます。

現在 Fluid Art と呼ばれているものは大きく分けて3種類あります。

これらは特に正式な名前は無いので画材に由来した名前で呼ばれています。

 

1 Alcohol Ink Art (アルコール インク アート)

アルコールインクというと聞きなれない感じがしますが、

実は油性ペンのインクや、エアブラシアートに使われたりしている

身近なものだったりもします。

アルコール液の表面張力と気化を利用した新しいアートです。

発色がよく、絵本の中のような美しい幻想的なアートに使われる

ことが多い為、女性に人気があります。

アーティストも大半が女性アーティストです。

 

 

2 Fluid Acrylic Art (フルイド アクリリック アート)

おなじみのアクリル絵の具を使った Fluid Art です。

こちらは一言では言い表すことが難しいのですが、セルと呼ばれる

細胞のような模様が特徴で、海外で今とても人気のアートです。

出来上がった作品はもちろん素晴らしいのですが、セルが生まれる様子が

とても面白く、多くのアーティストが制作過程を動画でアップしています。

アーティストや技法によって、

Fluid Acrylic Pour (フルイッド アクリリック ポア)、

Acrylic Dirty Pour(アクリリック ダーティー ポア)

など他の名前で呼ばれることもよくあります。

 

 

3 Resin Art (レジン アート)

レジンは聞いたことがある方、工作で使ったことがある方も

多いのではないかと思います。

アクセサリーやフィギュア製作によく使われる樹脂です。

2のフルイッド アクリリック アートのような

デザインで使われることが多いのですが、より透明感と奥行きがあり、

ガラスに似たツヤが特徴です。

キャンバスだけではなく、テーブルなどの家具やガラス等に

ペイントされたりもします。

レジン自体は色素ではなく透明のものなので、

アクリル絵の具などの色素 (ピグメント) と一緒に使用されます。

その場合は フルイド アクリリック アート ではなく、 レジン アートと呼ばれます。

レジンを使用した作品の方が制作に時間もかかり、

また材料費が高価になる傾向があります。

 

Marble & Waves では、ご紹介した3種類の Fluid Art 全てにフォーカスしています。