Resin Art : 海の波模様ができない… 原因はこれかも?

 

レジンアートで海の波ような模様を描きたいという方が増えていますね。

レジンアートとしてはシンプルなマーブル模様に並んで、波の模様は最もスタンダードなレジンアートですね。

作品のデザインによっては雲のようにも見えてとても素敵です。

難しそうに見えるのですが、実は最も簡単な模様で、デザインや色の組み合わせや仕上がりでいかにその模様を美しく見せるかが技術とセンスの見せ所なんです。

しかし『波の模様が出ない』とか『模様が出た後に消えてしまう』というご相談もありました。

私の場合は、波模様を出したくない時にも勝手に大発生してしまうくらいなので、はっきりと原因は分かりかねるのですが、原因として考えられる点はいくつかあります。

 

まずは波模様が発生する仕組みを知ることが大事です。

私は独学なので、厳密に言うと間違った点もあるのかもしれませんが、ふわっとご説明させていただきますね。

私はレジンアートを始める前は知らなかったのですが、色には色ごとの重さがあるんです。

この色の重さの違い (比重) によって波模様が発生するのですが、色の中で最も軽い色が白色なんだそうです。

逆に黒などの濃い色は重くなると思います。

実は軽い色ほどレジンの波模様が発生しやすいです。

なので、波模様を作りたい時は白色顔料のみを加えたレジンを使うのが最も簡単なんです。

着色していない透明のレジンに白色顔料を混ぜたレジンを垂らすとすぐに波模様が発生します。

熱や火を近づけなくても自然と発生するはずです。

熱はあくまでも模様の発生をお手伝するものなんです。

ちなみに、今までに『シリコンオイルを入れますか?』という質問を数回お受けしたことがありますが、レジンアートにはシリコンオイルは使用しません。

私は入れたことがないのでどの様な反応が見られるか分かりませんが、あまり余計なものを加えると、レジンの硬化不良や硬化後のベタつきの原因になるかもしれません。

また、オイルはレジンの表面に浮きやすく、硬化後も完全に拭き取ることが難しいと思います。

 

では次にレジンに白色顔料で着色するときの注意点をお伝えしたいと思います。

レジンの量に対して顔料(ピグメント)を加えすぎると、レジンの硬化不良、硬化後のベタつきなどの問題が発生します。

そのため、波模様も発生しにくくなったり、発生後にすぐに消えてしまうなどの問題も起きる可能性がありますね。

適切な顔料(ピグメント)の量としてはレジンの量に対し10%以下です。

 

しかしここでご確認頂きたいのが、白色の発色具合です。

レジン量に対し顔料を10%加えたのに、まだ白色が薄くて半透明に見える……という場合はその白色顔料の発色が悪いということです。

安い顔料ですと、溶けにくくダマも出来やすく、発色が悪いかもしれません。

良い顔料でしたら、10%も加えれば十分に発色し、透明感のない白色になるはずです。

 

顔料ではなく絵の具などを使用される方も多いかと思います。

絵の具というのは顔料にその他のものが混ぜられて液状(ペースト状)になっているため、レジンに絵の具を10%加えても実際の顔料は10%以下ということになりますので、色は薄くなりますね。

また、レジンに絵の具を加えると粘り気が出る感じがします。

もしかしたらこの粘り気や混ざっているものが波模様の発生を邪魔しているかもしれません。

純粋な質の良い顔料を使うことがお勧めです。

私がいつも使用しているのは以下の顔料のチタニウムホワイトです。

チタニウムホワイトは不透明な白色です。

紙コップに顔料とほんの少しのレジンを入れてよく混ぜ合わせ、ダマが無くなったら少しずつレジンを加えるのがお勧めです。

(ちなみに私は他の色もホルベインを使用しています。

同じブランドでも色によって発色が違うため、当たりハズレがあります。

比較的、中間色は発色が悪いものが多いです。

黒色も同ブランドのものを使用していますが、とても発色が良く愛用しています。)

 

室温も関係ありますか?というご質問もいただいたのですが、私の場合は季節に関係なく換気をしっかりしながら作品制作を行うので、外気温に近いのですが、波模様のでき方に差を感じたことがありません。

しかし、もちろんレジンの使用には適切な気温がありますので、それを守って作業をされた方が良いと思います。

(使用するレジンによって推奨する気温は若干違いますが、だいたい20〜25度くらいが良いとされます。説明書をご確認ください。)

特に日本の夏は暑く湿気が多くてレジンの仕上がりが悪くなるので、模様の出方にも影響があるかもしれませんね。

日本では春や秋などの過ごしやすい季節が一番レジンが扱いやすいです。

私が使用しているレジンは以下のものです。

高価ですが、黄変しにくいNEO(右)の方が好きです。

 

 

少し脱線しますが、海が好きで海のアートをしたいという気持ちで作品を制作されると思うのですが、プラスチックのカップを使っては捨てるという環境を考えていない動画や写真が散見されます。

SNS等でも多くの方がレジンアートのために用意するものにプラスチックカップを挙げていますが、プラスチックカップは必要ありません

これを見ると本当に悲しい気持ちになります。

私も初めてのレジンアートでは、知らずにプラスチックカップじゃないといけないんだと思って使用したのですが、すぐにプラスチックカップは必要ないことに気づきました。

むしろ紙コップの方が丈夫なんです。

プラスチックカップは割れやすく、再利用しにくいです。

紙コップの方が柔軟性があり、破れたりはしません。

使用後の紙コップはレジンアート同様そのまま硬化させてください。

翌日には硬く丈夫になり、繰り返し使うことによって、どんどん厚く丈夫になります。

私は常に7色分くらいの紙コップを用意しています。

どれも1年以上使用していますが、まだ2年は使えそうです。

もちろんポプシカルスティック(混ぜるための木の棒)も何度でも再利用できるのでレジンを簡単に拭き取って硬化させてくださいね。

海や自然が好きなら、ぜひ紙コップを使用し、レジンを必要な分だけ計量してアートを楽しんでください。

 

脱線してしまいましたが、波模様についてもう一点ポイントをお伝えしたいと思います。

波模様は熱を近づけると更にたくさん発生します

しかし通常は熱を近づけなくても波模様は自然と発生するので、この熱はほんの少しで良いんです。

逆に熱を長時間近づけすぎると、せっかく出来た波模様が薄くなったり、消えたりしてしまいます

レジンは温めると温かいうちはとても柔らかくなります。

そして冷める時には常温で作業した場合に比べて、とても早く硬化します。

熱を当てている時間が長いと発生した模様までも柔らかくなって薄まったり消えたりしてしまいます。

熱を当ててから1、2秒の時差があって多くの模様が発生すると思います。

すこし熱を当てて様子を見る、またすこし熱を当てて様子を見るというふうに慎重に行ってください。

波模様が発生した瞬間からはできるだけ熱を近づけない、というイメージです。

 

 

そして最後に、透明レジンを垂らしてから白色レジンを垂らす時にアドバイスがあります。

レジンを垂らした時には普通、気泡がたくさん入っていますね。

そして多少の埃が入っているかと思います。

透明レジンを垂らして、キャンバス(ウッドパネルなど)上に広げたら、さっと熱を近づけて気泡を逃します。

そうすると気泡が抜け、よりレジンがクリアに見え、表面にある埃が見つけやすくなります。

その埃を爪楊枝などで綺麗に取り除いてください。

埃を取り除いてから白色レジンを垂らしてください

なぜ白色レジンを垂らす前に埃を取り除いた方がいいのか?後じゃダメ?と思われるかもしれませんね。

もちろん後でも埃の最終チェックは欠かせません。

ですが波模様を作った後に埃を取り除くと、波の模様に埃を取り除いた亀裂のような隙間ができてしまったり、白色が引きずられたような跡が残ってしまいます。

上の写真で矢印の方向に波に亀裂が入った痕が見えますね。

ですから波模様を作った後は、なるべくレジン作品の表面を触らなくても良いように前もって準備しておくことが作品のクオリティーを高めるポイントになります。

 

波模様の作り方は以上ですが、皆さん、換気は必ず忘れずに安全にレジンアートを楽しんでくださいね。

(レジンは基本的に火気厳禁と記載されていますので、ガストーチやヒートガンなどの使用は自己責任で行ってください。レジンは有機溶剤であり、健康への影響もあります。必ず充分な換気をしながら、有機溶剤用のマスクを着用して作業を行ってください。)

 

 

 

『アルコールインクアートを始めよう』2020年

2017年から2年半にわたって、新しい情報や商品を見つけてはご紹介させていただいてきたのですが、情報量が多くなったので、今回はアルコールインクアートを始めたい方の為に基本の画材情報をこの1ページにまとめてみたいと思います。

今までにご紹介したことがない画材も一緒にご紹介します。

 

これさえあればアルコールインクアートが始められるもの』1〜3

『是非用意していただきたいもの』と、『あると便利なもの』4〜7

『作品の表面を守る、そして飾るためにあると良いもの』8、9

の順でご紹介します。

そして最後に少しだけ

レジンコーティング

についてもお話したいと思います。

 

ちなみにアルコールインクアートとは、アルコールインクとアルコール液を混ぜ、アルコール液の揮発を利用して描くアートです。

揮発というと難しそうに聞こえますが、お子さんと一緒に始めることもできるほど気軽に、そして簡単に始めることができます。

 

 

これさえあればアルコールインクアートが始められるもの』

 

1: アルコールインク

海外ブランドで有名なブランドは以下の2つです。

Jaquard Piñata ジャカード ピニャータ

Ranger レンジャー   (Tim Holtz  ティム ホルツ)

どちらも発色が良いのですが、ピニャータは割とはっきりした明るいカラーが多い印象で、レンジャーは中間色や繊細なカラーが多く人気です。

初めてアルコールインクアートを始める方には、メタリックゴールドも入っている9色セットが人気です。

ちなみに現在のところ、日本ブランドのインクではメタリックカラーはありません。

そのためピニャータのメタリックが一番人気となっています。

 

特にアルコールインクアートで人気のメタリックカラーは黄色みのあるゴールドらしい RICH GOLD と、さらに RICH GOLD よりも暖かみのある BRASS というゴールドです。

特に BRASS はアルコールインクアートが流行り始めた頃には世界的にも売り切れが多く購入が難しい時期があったほど、アルコールインクアート界で最も人気のカラーと言えます。

私も BRASS はメタリックカラーの中で一番よく使うカラーです。

 

レンジャーにもメタリックカラーはあるのですが、ピニャータは大容量ボトルもあるため、そちらの方が人気があります。

(海外のインクはオンラインショップ上で価格の変動がとても大きいので、購入前に比較してくださいね。また、海外配送なので届くまでに時間がかかります。)

 

日本のアルコールインクメーカーとしては、

Copic  コピック

がほぼ独占状態で、世界的にも圧倒的な人気です。

人気の理由はそのカラーの豊富さがダントツで、コストパフォーマンスの良さも大きな理由です。(しかし2020年春のリニューアルよりインク容量が減るため、少し値上がりとなります。)

↑  インクアート向けにボトルがリニューアルされたコピックインク

(左) ピニャータ、(中)レンジャー、(右)旧コピックインク(バリオスインク)

2: アルコール液 + スポイトまたはニードル付き容器

アルコールインクアートに使用するアルコール液としておすすめのものはアルコール濃度が100%に近いものです。

日本で購入できるものですと、以下の2種類がおすすめです。

– 無水エタノール

– IPA(イソプロパノールアルコール)

 

IPAの特徴としては、99.9%という最高のアルコール濃度と、コストパフォーマンスの良さです。

IPAは無水エタノールの4〜5分の1程度の価格で購入できるので、思い切ってたくさん練習できますね。

IPAの方がアルコールインクアートをする時に描き心地が良いという方も多いです。

無水エタノールを使用していた方にとっては、IPAの方が匂いが強いという意見もあります。

個人的には、アルコールの匂いに慣れてしまっているからか、換気をしながら使用すればそんなに気になりません。

しかし、人によっては気分が悪くなる場合もありますし、小さなお子様がいる場所での長時間の使用はお勧めしません。

 

そしてアルコール液を使用する際に必要になるのが、スポイトやニードル付き容器です。

海外ではスポイトを使用するのが一般的ですが、私はニードル付き容器がアルコールインクアートに最適だと思います。

理由としてはニードルの方が、使うアルコール液を少量で出すことも出来、コントロールしやすいことと、キャップ付きなのでアルコールの揮発をほぼ完全に近いほど防ぐこともできるからです。

また、このニードル付き容器はインクを入れることにも適していて、ピニャータなどのメタリックインクも入れることができます。

ニードル付き容器は大抵が中国から販売・発送されるのですが、いくつかの販売者から購入して、その中でも私は上記の販売者が一番信頼できるので、リピートしています。

不良品がほぼ入っておらず、大体いつも蓋のシリコン部分は余分に入れてくれています。

 

3: ユポ紙

ユポ紙はフィルム法合成紙の事で、主にポリプロピレン樹脂でできているため、水に強く破れにくく、屋外用のポスターなどの印刷にも使用されています。

そのためアルコールインクアートには最適な紙です。

アルコールインクアート始める方におすすめで、日本で最も人気のあるユポ紙はこちらのA4(左)、A3(右)サイズのものです。

 

厚みがあるので、ヒートガン(記事下に記載)も使用できますよ。

 

そして、大きな紙に描きたい方にはユポ ロール紙がおすすめです。

現在日本で購入出来る最大サイズのものです。幅610mm/ 914mm/ 1118mm の3種類です。長さは30mです。

Alcohol Ink Art / Yupo (ユポ紙) とは・選び方

以上の3つがあればアルコールインクアートは誰でも始めることができます。

部屋の換気を忘れずに、髪の長い方はしっかりと髪をまとめて作業をしてくださいね。

またアルコールインク、アルコール液はともに火気厳禁となっております。

使用の際には充分に注意し自己責任で行ってください。

 

次はこれらに加えて、是非用意していただきたいものと、あると便利なものをご紹介します。

 

 

4: 防水性ビニールシート 

アルコールインクは油性マジックのインクと似ていて、テーブルや床につくと取りにくく、シミになってしまいます。

同様にアルコール液もフローリング等につくと白くなってしまいます。

防水性のビニールシートなどでお部屋を守ってください。

私は100円ショップに販売しているビニール製のテーブルクロスを愛用しています。

さらにインクを拭き取ったりするために、ビニールシートの上にキッチンペーパーを敷いている方も多いのですが、キッチンペーパーを大量消費しないために、私は大きいサイズの吸水クロスも使用しています。

ご興味のある方は以下の記事をご参考ください。https://marbleandwaves.com/2020/02/29/alcohol-ink-art-まだキッチンペーパー大量消費してる?/

 

5 : グローブ (手袋)

ビニールシートと同様に必要となるものは、グローブです。

アルコール液を直接触ると、皮膚が乾燥したり、肌荒れを起こしたり、アレルギーを引き起こす原因にもなるかもしれません。

一番のお勧めはゴム手袋で、手のサイズよりもワンサイズ小さめのものです。

アルコールインクアートでは描いている時に指先もよく使いますので、指とグローブの間に隙間があると作業がしにくくなってしまいます。

私はグローブを外した後にすぐにユポ紙を触れられるように、粉無しタイプのゴム手袋を愛用しています。

こちらのグローブは破れにくくて、ここ1年はずっとリピートしています。

日本人女性の手が大きな方でもSサイズでちょうど良いくらいです。

もちろんゴムのアレルギーや赤み、かゆみなどが出た方は、ビニール製のグローブなど、他のグローブをご使用ください。

6 : ヒートガン または ヘアドライヤー

アルコールインクとアルコール液をユポ紙の上で混ぜて、息をふぅ〜っと吹きかけて描くアルコールインクアートですが、ストローや、手動のブロワーなどを使う方も多いです。

そしてヒートガンがあると、通常よりも早くアルコール液を揮発させることができ、アルコールインクアートの表現の幅がさらに広がります。

  

 

私が使用しているのは左と真ん中の2台で、用途によって使い分けています。

比較的お手頃なヒートガンは海外製のものが多く、消費電力がとても高く、延長コードを使用するのが不安なものが多いです。

左のヒートガン (アストロ) は消費電力が1200wということと、コードの長さが2mと長めだったので購入しました。

温度もすぐに上がり、波のような美しい模様を描きやすいのですが、その温度でユポ紙が火傷しやすいという弱点もありますので、扱いに慣れるまでには少し時間がかかります。

 

真ん中のもの (Anesty) は温度調整ができ、温度がデジタル表示されるので、低温で使用したい時に活躍してくれます。

弱点としては、コードが1mしかないことと、消費電力が1500wと高いこと、そして音は左のヒートガンと比べるとうるさいと思います。

 

右の小型のヒートガン (ETEPON) はおそらく日本でアルコールインクアートに最も使用されているタイプだと思います。

値段がとても安く、小型で軽く、女性でも扱いやすいという点で人気がありますが、逆に壊れやすいというレビューが多く見られます。

そして、ご自宅にあるヘアドライヤーを使用している方もとても多いのですが、アルコールインクアートに向くドライヤーは、風力が弱いものです。

風が強すぎるとインクのコントロールはとても難しくなります。

 

7 : 筆

ヒートガン同様、あると表現の幅が広がるのが筆です。

アルコール液を筆先につけて、インクアートの上にちょんちょんとつけると、かわいい水玉模様が現れます。

線を描いてみたり、筆の形を変えていろいろと試してみると良いですね。

アルコール液を使用するため、筆が傷みやすいので、安いもので十分だと思います。

私は子供の頃から家に眠っていた細筆や、こちらの筆セットを使用しています。

ちょんちょんと描く時には先の細い筆、扇状の筆はアルコール液を含ませて指でしごいて雨のように粒を降らせたりと、使い分けています。

 

 

最後に、

『作品の表面を守る、そして飾るためにあると良いもの』

 

8: UVカットスプレー

仕上がったアルコールインクアート作品の表面を守る為にオススメなのが、UVカットスプレーです。

UVカットだけでなく、退色を防いだり、作品の表面が埃などで汚れるのを防いでくれる役割もあるそうです。

ちなみにレジンコーティングをされる場合にも、コーティング前にこのスプレーが必要になります。

スプレーしないと、レジンでインクが滲んで作品が台無しになってしまいます。

グロススプレー(左)とマットスプレー(右)がありますので、お好みの方をご使用ください。

個人的にはグロススプレーの方が、スプレー前のインクの質感と大きな差が出にくく、しかしテカテカしすぎないので気に入っています。

マットスプレーはユポ紙も含め全体が元々の質感より若干マットな質感に変わります。

しかしグロススプレーでも元々のインクの質感よりも若干ツヤが失われる感じがします。

少しでもインクのツヤを失いたくない、という方にはスプレー無しで以下の方法がお勧めです。

 

9: マット + UVカットフレーム

私が最もお勧めする仕上げ方法としては、作品表面をUVカットスプレーでコーティングしてから、以下のようなマットに貼り付けて、さらにUVカットフレームに入れる方法です。

ですが、インクのツヤを失くしたくない時にはスプレー無しでUVカットフレームに入れる場合もあります。

 

マットを使う利点

マットを使うのには作品を美しく見せてくれるだけではない、大きな理由があります。

それは、フレームと作品の間に隙間を作ることです。

マットは1.5〜2mmのものが一般的ですが、これによってできるわずかな空間が作品とフレームが接触するのを防いでくれます。

インクとフレームが接触していると、フレームへの色移りが起きたり、日本のように暑い夏にはインクが柔らかくなってくっつく可能性があります。

マットの幅が細くてフレームの枠に隠れてしまう場合でも、マットの使用をお勧めします。

私はマットは主に以下の3ショップで窓抜きのオーダーをしています。

どこのショップが安いというわけではなく、マットのサイズごとに価格が違うので、欲しいマットサイズの価格を3つのショップで比べてみると良いと思います。

(その際には1.5mmと2mmで価格が違いますのでご注意ください。)

マルニ額縁画材店 楽天市場店 

自社工房の額縁専門店ないとう
アートインテリア額縁のゆうびどう

 

UVカットフレームの利点

私の場合はUVカットスプレーはUV対策の気休めと作品の表面の保護程度に考えています。

そのため、大事な作品の場合はUVカットフレームの使用をお勧めしています。

スプレー無しでUVカットフレームだけを使用する場合もありますが、これはスプレーによって作品の質感を変えたくない場合です。

 

UVカットフレームには大体アクリル板が使用されているので、価格は普通のフレームより高価になります。

以下のショップではUVカットフレームを比較的多くのデザインとサイズで扱っているのでお勧めです。

さらにマットの窓抜きにも対応していますので、マットとUVカットフレームを一緒に購入したい場合に、こちらのショップ(マルニさん)は便利だと思います。

 私はこのショップで最近このUVカットフレームの70角サイズを購入しましたが、とても気に入っています。

 

すでにお気に入りのフレームがある方はUVカットアクリル板のみをオーダーすることもできるそうです。

 

 

レジンコーティング

 

作品をレジンコーティングするのも人気ですが、レジンコーティング作業自体にもリスクも伴いますし、レジンの経年劣化とUVカットが出来ない点を考えると、現在はレジンコーティングせずにフレームに入れるのが作品を長生きさせる一番の方法だと思います。

Alcohol Ink Art : レジンコーティングのリスク

とは言え、レジンコーティングした作品はインクに瑞々しさが戻ったようでとても美しいですね。

レジンコーティングをされる際には、リスクを理解し、最低でも1回は練習した上で、十分に換気を行いながら作業をなさってくださいね。

レジンコーティングの前には、UVカットスプレーでインクの表面を保護することを忘れないでください。

この一手間を忘れてしまうと、レジンでインクが滲んで作品が台無しになってしまいますよ。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

この1ページで必要なものがわかるようにまとめたのですが、ずいぶん長くなってしまいました。

繰り返しになりますが、みなさん、アルコールインクアートをされる際には、十分に換気をしてアートを楽しんでくださいね。

 

 

 

バリオスインク、コピックインクになってリニューアル

https://www.instagram.com/p/B8gTjIPH_Ml/?utm_source=ig_web_copy_link

 

もうご存知の方も多いと思いますが、コピック公式ページやSNSで、バリオスインクのリニューアル商品コピックインクの情報が公開されました

今まではコピックの『バリオスインク』でお馴染みでしたが、リニューアルして『コピックインク』と名称変更されました。

ボトルデザインが大きく変更されましたが、中身のインクについては変更は無いとのことです。

 

ボトルの口が小さくなった事は予想通りでしたが、新しいデザインを見て一番驚いたことは、クリアボトルになったことです。

 

さらにキャップに付いていたカラーマークの色味がインクの実際の色により近い色に変わったそうで、使いたい色を簡単に探せそうで嬉しいです。

この短期間で、こんなに細かいところまで改善したんだ、と驚きでした。

 

あとは実際に使ってみて、インクの出方や、キャップをせずにボトルを横に置いた時にインクが漏れ出ないかなどを確かめたいですね。

 

全体的なデザインも素敵になりました。

 

個人的にはオリジナルのデザインも大好きだったのですが、リニューアルしてアルコールインクアート向けに機能性が向上したと共に、日本の文具らしい可愛くて綺麗なデザインになったような印象を受けました。

 

 

ただ、一つだけとても残念だった点がありました。

 

値段は変わらず内容量が25mlから12mlと、半分以下になってしまった事です。

 

バリオスインクの強みと言えば、カラーバリエーションコストパフォーマンスだったので、こちらについては本当にショッキングでした。

海外製インクと同じくらいのお値段になるので、この発表をきっかけに、日本での海外製インクの需要も増えそうな予感がしています。

 

とは言え、インクのカラーバリエーションでは今も今後も世界一だと思いますし、今回は補充インクとしてだけではなくアルコールインクアートへの使い易さも配慮されたデザインとなっているので、更にコピックインクファンが増えそうですね。

(現在、358色あります。)

 

日本最大のアルコールインクメーカーであるコピックの公式HPにもアルコールインクアートという文字が現れ、今年はどれだけインクアートの流行が加速するのだろうと考えると、期待感と、もっと練習しなくちゃと焦りの気持ちが湧いてきます。

怠け者な私にとって良いモチベーションになります。

 

発売は2020年4月中旬予定との事ですが、今から待ちきれないですね!

( 追記 : コロナウィルスの影響による生産・流通の遅れにより発売は5月上旬に延期されました。)

こちらの、コピックさんの公式HPでも詳しい情報を見ることができますし、素敵なページになっているので、ぜひご覧ください。

コピックインク

日本でも! Fluid Artが流行

 

 

大変遅くなりましたが …… 明けましておめでとうございます!

2019年は2018年と比較すると、本当にFluid Art (フルイドアート) が流行しました。

2018年は日本ではまだほとんど知られていませんでしたが、2019年に入ってからは、ワークショップが増えたり、作品を個展に出品される方が増えました。

2018年にはフルイドアクリリック(ポーリングアート/アクリリックポアーなど他の名前でも呼ばれる)の流行の兆しが見られ、2019年はアルコールインクアートが高速で流行した印象があります。

アルコールインクアートとフルイドアクリリック、どちらも、誰でも出来るその手軽さから、一気に広がっています。

 

2019年には、アルコールインクアート用に日本で購入できるIPAのご紹介をさせていただきました。

Alcohol Ink Art : 上手く描けない? IPAを使ってみて !

IPA自体は2017年にblogを始めた時にご紹介させていただいたのですが、日本では商品を見つけることができませんでした。

日本でアルコールインクアートをされている方の間では、『アルコールインクアートには無水エタノール』という観念が定着しつつありました。

2019年になってやっと日本でも良いIPAを見つけることができ、とても感動したのを覚えています。

blogで商品をご紹介させていただいて以降、IPAを使用される方が一気に増え、今では無水エタノールを使用している方は少数派となりつつあります。

IPAを使用した方々から『無水エタノールよりも描きやすく、綺麗なラインが出るようになりました!』と嬉しいコメントをいただくこともありました。

良いアルコールは、インクの上にアルコールを垂らした時点で、その良さははっきりと目に見えます。

インクの上にアルコールを垂らした時に、小さなセル (細胞状の模様) が見えるものがベストです。

まだIPAを試したことがない方は、是非使ってみてください。

 

もちろん海外にお住いの方も、別ブランドのものをオンラインやドラッグストアで購入できますよ。

イソプロピルアルコールやイソプロパノールアルコールとも呼ばれます。

アルコールを99%以上含むものが良いです。

 

いつも新しい商品を購入して試し、良いものをご紹介させていただいていますが、やはりフルイドアートには向かないものも多く、無駄になることも多いです。

そんな時は毎回とても落ち込みます。

しかし結果的には、これまでの実験や失敗があったからこそ、『私はこれを使っています』ではなく、『これが一番良い』とお伝えしてこれたのだと思います。

ニードル付き容器も、(もちろん私が販売しているわけではないのですが…) 他の様々な容器と比較し、自信を持ってお勧めできるものです。

海外ではニードル付き容器を使用している方はまだ見たことがありませんが、日本では多くの方にとってアルコールインクアートの必需品となっていることに少し驚きながらも、このblogにやりがいを感じています。

なので、良いものをご紹介でき、皆さんにも試していただいて、コメントまでいただけた時にはとても嬉しいです。

皆さん、本当にありがとうございます!

2019年には、日本のIPAをご紹介できたことがこのblogで一番成果があったことかな、と感じています。

2020年にはアルコールインクアートが日本でさらに浸透し、より幅広い年代の方々にもしていただけるようになると思います。

また、レジンアート(レジンアートペイント)も少しずつ知られ始めているので、そろそろ流行も始まるのではないのかと思います。

現在、日本ではまだレジンアートは基本的な海のデザインのものやマーブル模様が多いですが、今年はより多くのデザインが見られるのではないかと期待しています。

最後に、blogをあまり更新できず、申し訳ありません。

たくさん書きたいことがあるのですが、情報があっても実証や写真撮影まで手が回らなかったり、書く書く詐欺のようで申し訳ないです。

それにも関わらず、いつも読んでくださっている方々、Instagramにコメントをくださる方々には本当に感謝の想いでいっぱいです。

2020年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

Resin Art / レジンアートに必要なものは?

 

Marble & Waves のブログでは、一番最初の記事でレジンアートについて触れましたが今回が初めての解説になります。

レジンアート自体は材料と道具さえあれば簡単にはできます。

 

< 必要な材料 >

 

1- エポキシ レジン

 

一般的には透明レジンに着色して使用します。

注意 :  UVレジンはUVライトで硬化させるレジンです。レジンアートには向きません。

注意 :  硬化時間を必ず確認して購入してください。作業可能時間と硬化時間は異なります。

(下でまた詳しく説明しますね。)

まずは、この2点に注意してレジンを選んでくださいね。

 

レジンアートに使用されるレジンはエポキシ レジンというものです。

UVライトで硬化させるUVレジンではなく、時間が経てば自然に硬化するレジンです。

 

レジンは必ず主剤と硬化剤という2本の容器が1セットになっています。

この主剤に硬化剤を加え、混ぜ合わせる (撹拌させる) と硬化が始まります

 

この主剤と硬化剤の混合比は、レジンによって違います。

主剤:硬化剤 = 1:1  または  2:1 のものが一般的です。

ちなみに現在私が使用している日新クリスタルレジンNEOの混合比は2:1で、作業可能時間が60分です。

 

作業可能時間というのは、レジンの成形に影響なく作業が可能な時間を指します。

なので、60分で硬化するわけではありません。

作業可能時間はあくまでも目安で、使用するレジンの量や厚み、着色した顔料、また気温や熱などに影響を受け短くも長くもなると思います。

熱が加わると若干早く硬化します。

 

硬化時間というのが、完全に硬化するまでにかかる時間のことです。

レジンアートに適したレジンでは基本的には硬化時間が24時間〜48時間とされるものが多いです。

日新クリスタルレジンは24〜36時間とされています。

 

海外にお住まいの方はアート レジンなどのアート用レジンが日本に比べると安く手に入ります。

使い方は全く同じですが、混合比が 1:1 のものが多いです。

ちなみに上の商品2つは、左が一般的によく使われているタイプのクリスタルレジン、右のクリスタルレジンNEOは左のものより黄変しにくい(黄色く変色しにくい)レジンです。

そのため、白や明るい色の作品なら右のNEOを強くお勧めします。

 

 

2 – ピグメント (顔料)

ピグメントにはたくさんの種類があります。

例えば、パウダーやジェルタイプの顔料や、アクリルインク、アクリル絵の具など様々なものが使用できます。

 

注意 :  ピグメントはレジンに対して10%以下のみ使用すること。

 

ピグメントが多すぎるとレジンの硬化不良や硬化後のレジンのベタつきなどの原因となります。

ですので、ピグメントは少量でも着色力があるものがおすすめです。

アクリル絵の具も使用可能ですが、量に気をつけてくださいね。

私の個人的な意見としてはアクリル絵の具の場合は純粋なピグメントではなく、絵の具として様々なものが加わっているので、純粋なピグメントと比較すると着色力は弱く、絵の具を多く加えすぎることによりレジンも硬化しにくくなる感じがするので、私はレジンアートには使用しません。

私は現在は主にパウダー顔料を使用していますが、良いジェル顔料が見つかればジェル顔料に移行したいです。

品質の悪いパウダーだとダマが残りやすいですし、綺麗に色が混ざるまでに時間がかかり、レジンアートの作業時間が減ってしまうからです。

 

 

3 – ガストーチ ( バーナー ) / ヒートガン

ガストーチなどの熱を使わずにレジンアートを綺麗に仕上げるのは至難の技です。

熱を加えることにより、レジンに混ざった気泡を簡単に取り除くことができます。

ガストーチでもヒートガンでもどちらでも大丈夫ですよ。

私は両方を使い分けています。

ガストーチは楽天で購入できます。

 

ガスバーナーは楽天で購入できます。

ヒートガンはこんなヘアドライヤーのような形をしたものが使いやすいです。

実際に私が使用しているタイプのものです。

 

 

もう少し安いヒートガンもあるのですが、その多くが1800Wです。

こちらは1200Wなので家庭の電源でも安心して使えそうだったので選びました。

ヒートガンの良い点は弱い熱風が出るので、その風でレジンを動かすことができ、表現の幅も広がります。

 

ですが、レジン自体は火気厳禁とされていますので自己責任でお願いします。

ガスマスクの着用もお勧めします。

火を使わなくてもレジンを湯煎しておくと気泡が抜けにくくなるそうです。

そして、火やヒートガンを使わない場合でもレジンを使用する時には必ず十分な換気が必要です。

 

4 – 計量カップ または 量り & スプーンなど

レジンは正確な軽量が必要です。

 混合比が正しくなければ、硬化不良などの原因になります。

計量カップや量りを使って正しく軽量する必要があります。

そのほかに、ピグメントとレジンを混ぜるための紙コップなどの容器が ( 使用する色の分 )必要になります。

また、レジンを混ぜ合わせるためのスプーンやポプシカルスティック( アイスの棒のような平らなウッドスティック ) などを数本 ( レジン液混合用 + 使用する色の分 )を用意します。

また、レジンに埃が入ってしまった時にすぐに取り除けるよう、爪楊枝なども用意しておくと便利です。

 

 

5 – パネル ( + レベル )

レジンアートをするパネル(キャンバス)が必要ですね。

初めての場合は小さなものをおすすめします。

ウッドパネルや、絵画用のキャンバスなど様々なものが使用できます。

ですが、表面が平らなものを選んでください。

私が使用しているパネルはウッドパネルで、キャンバスなど何も張りません。

キャンバスはレジンの重さで中央が弛んでしまったり、レジンが中央に流れてしまって角だけキャンバス地がむき出しになってしまう可能性もあります。

木製パネルには大体ラワンベニヤとシナベニヤの2種類が多く見られます。

私はアートは素人なので詳しくはわかりませんが、ワランベニヤは時間経過で茶色い灰汁が出てくる場合があり、シナベニヤはその点では心配がないという情報を見たので、基本的にはシナベニヤを使用しています。

単品で購入すると割高なので、私は10枚セットなどで購入することもあります。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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もちろん平らな場所で作業をしていただくのですが、できればレベル ( レベラー )を使って完全に平らかどうかをチェックするのが良いです。

レベルとはこんなものです。

大きい作品の時は長いレベルで数カ所で確認するのがおすすめです。

ちなみにスマホアプリでもレベルアプリがあります。

 

 

6 – 台

レジンアートをする時にはキャンバスを支える ( 乗せる ) 台が必要です。

レジンがキャンバスから流れ落ちた時に、キャンバスが作業台にくっついて硬化するのを防ぐためです。

台の高さは2cm以上あればキャンバスを持ち上げやすく、作業がしやすいと思います。

もちろんこの台も平らであることが大事ですね。

画像では使用した紙コップを台として再利用しています。

 

お盆のように周りに高さがあるものをキャンバスとする場合は、

レジンは流れ落ちないので、台は無くても大丈夫だと思います。

 

 

7 – 手袋

レジンでアレルギーを起こす人も多いそうです。

必ず手袋をして作業を行ってくださいね。

それにレジンは完全に硬化するまではかなりベタつきがあり、石鹸や洗剤を使って手を洗ってもなかなか綺麗に取れません。

なので髪の毛も結べる長さなら結んで、汚れても良い服装でしてくださいね。

服についてしまったらもう取れません。

 

 

8 – ビニールシートなど

レジンで床や机が汚れないようにビニールシートなどのなるべく防水性が高いもので覆ってください。

私はビニールシートを重ねることが多いです。

新聞紙の場合は、多量のレジンがこぼれると新聞紙数枚は簡単に染み込みこんでしまいます。

それに新聞紙は火を使う場合には引火しやすいです。

大事なカーペットやフローリングを汚さないために、大袈裟なくらいにしっかりとカバーしてもいいと思います。

 

以上、これらのものがあればレジンアートが始められます。

 

レジンは通常、火気厳禁とされています。

火を使わなくてもレジンアートはできますので、自己責任で判断してください。

消化器などを用意し、必ず十分に換気をしてください。

 

——————————————追記——————————————–

9 – 有機溶剤用ガスマスク

レジンは有機溶剤です。

火を使わない場合も、健康のために”有機溶剤用”ガスマスクの着用をお勧めします。

 

(改めまして、レジンは基本的に火気厳禁と記載されていますので、ガストーチやヒートガンなどの使用は自己責任で行ってください。レジンは有機溶剤であり、健康への影響もあります。必ず充分な換気をしながら、有機溶剤用のマスクを着用して作業を行ってください。)

Marble & Waves You Tube Channel !

 

Marble & Waves  YouTube   、始めました。

話すのは得意じゃないので基本的には早送りデモのみですが、

興味のある方は見にいらしてください。

アルコールインクアートとレジンアートの動画です。

iPhoneで撮影した動画なので画質はあまり良くないかもしれませんが、

ブログだけじゃ伝わりにくいイメージがなんとなく伝わると嬉しいです。

COPiCバリオスインク レビューと他ブランド比較

やっと買えました、Copicのバリオスインク。

 

購入前にもCopicと他メーカーのアルコールインクの紹介をさせていただきましたが、

北米で大人気のCOPiC バリオスインク

今回は実際に使ってみて比較しました。

 

Copic バリオスインクの最大の魅力はカラーの豊富さです。

現在、350色以上あるそうです。

 

COPiCバリオスインクは他ブランドと比べたら価格が安いのも大きな魅力です。

 

バリオスインクは、Copicマーカーの補充用インクで、形状もペンのような見た目をしています。

嬉しいのは、キャップがそれぞれのカラーになっていて、さらに見やすくカラー名と

カラーナンバーが書いてあること。

海外ブランドはキャップではカラーがわからないので、ボトルを間違えて

しまうことも多いです。

 

実際に使ってみると、

注ぎ口の穴が大きく、インクがドボドボと出てきます。

インクが出すぎちゃうし、インクが垂れてボトルがベタベタになります。

使うたびに拭き取らないといけません。

他ブランドのアルコールインクのボトルと比較しました。

左から、COPiC、ジャカード ピニャータ、レンジャー

 

注ぎ口の穴の大きさが明らかに大きいですね。

私は注ぎ口が細くて穴の小さいレンジャーが好みなのですが、

COPiCはその十数倍はありそうです。

マーカーの補充用インクなので仕方ないですね。

大きな作品には向いていると思うのですが、小さな作品では

インクの量が調節しにくく、アルコールインク アート向けのボトルではなさそうです。

 

そんなCOPiCバリオスインクですが、

発色はすごく綺麗です。

発色に関してはどのブランドもとても良いのですが、

海外ブランドのアルコールインクは原色や、濃い色のカラーがほとんどです。

バリオスインクは他ブランドには無いカラーバリエーションが素敵です。

 

カラーそれぞれのネーミングも自然の中にある色を連想させるものになっていて、

それが実際のカラーにとてもよく表れていて感心しました。

あの花の色なんだなとか、あの葉の色なんだ、とか色選びの際にも

かなり参考になりました。

いろんな色を集めたくなります。

 

カラーに関して一つだけ残念なのは、現時点ではメタリックカラーが無い事です。

金に相当するカラーは、Y28 Lionet Gold だそうですが、メタリック感はありません。

これに関してもマーカーの補充用インクなので仕方ないですね。

いつか発売されることを期待しています。

では、COPiCバリオスインクのレビューは以上です。

参考になりましたら幸いです。

 

追記 2020年春、バリオスインクはコピックインクとしてボトルがリニューアルされ更に描きやすく生まれ変わりました。

アルコールインクアートにエタノールは使えるの?

 

アルコールインクアートにエタノールは使えるの?

 

イギリスではいつも画像のような

Isopropyl Alcohol (アイソプロポル アルコホール)

というアルコール濃度99.9%のものを使用していました。

 

 

ちなみに、

アルコールインク アートにはアルコール濃度90%以上

のものを使用するのが良いとされています。

 

帰国して久しぶりにアルコールインク アートをしようと思い、

アルコールインクアートにエタノールは使えるのかな?

と、疑問に思いました。

こんな感じのエタノールです。楽天でも購入できます。

 

消毒用エタノールのボトルには、

” アルコール類 “

” 添加物としてイソプロパノールを含有します “

” エタノール ( C2H6O ) 76.9〜81.4 vol%を含有します “

の記載。

 

使えそうだけど、76.9〜81.4 vol%のアルコール濃度という意味であれば

少し低めですね。

確信がなかったので調べてみました。

 

まず分かったのは、エタノールはアルコールの一種であるということ。

 

vol%というのは体積百分率で、このvolはvolume(体積・容積)を表しているようです。

簡単に言うと、体積に対して何パーセントのアルコール・エタノールが含まれているか……

つまりアルコール (エタノール濃度)ということですね。

ということは、私が持っている消毒用エタノールのアルコール (エタノール) 度数は、

76.9〜81.4 vol%ということになります。

 

エタノールはアルコール濃度によって以下のように呼び方が変わるようです。

無水エタノール             99 vol%

エタノール                     95 vol%

消毒用エタノール     約 80 vol%

 

殺菌消毒の際にはアルコール濃度が80v/v%前後だと、アルコールと水分の割合的に

染み込む速度と蒸発する速度が最適なようです。

なので消毒用エタノールはアルコール濃度が低めなんですね。

 

結論としては、

消毒用エタノールはアルコールインク アートに使用できるけど、

蒸発の速度が遅いので乾くのに時間はかかる、ということです。

 

初めてアルコールインク アートに挑戦する際は乾くまでに時間に余裕があるので

良いかもしれませんね。

それに価格的にも消毒用エタノールの方が安いです。

ちなみに無水エタノールも消毒用エタノール同様ドラッグストアやオンラインショップでも

購入できるのですが、

無水エタノールの価格は500mlあたり1000円前後

消毒用アルコールは500mlあたり400〜500円

アルコール濃度は20%くらいしか変わらないのに価格は倍ほど変わります。

 

なのでお家に使っていない消毒用エタノールとか、使用期限が過ぎてしまったものがあれば、

是非アルコールインク アートに使ってみてください。

乾く時間に若干差はありますが、練習には良いと思いますよ。

 

 

ガストーチのリフィル (ガスの補充) 方法

 

さて、以前ガストーチの利点についてはご紹介しましたが、今回は

ガストーチのリフィル (ガスの補充) 方法を簡単にご説明します。

 

ガストーチの利点についてはこちら↓

ガストーチのすすめ

私も購入するまではリフィルの仕方を知らず、それが購入を躊躇する原因でした。

なので、どれだけ簡単にリフィルできるのかを説明していきますね。

 

購入したガストーチには説明書がついてこなかった為、DIYショップのお兄さんに

リフィルの仕方を見せてもらいました。

それをそのままご紹介します。

 

まず必要なもの、

左の缶がリフィル用 (補充用) ガス、右がガストーチです。

 

リフィルの際に液体が漏れることがあるので、ティッシュタオルを用意しておくと良いです。

 

そして必ず換気をしながら行ってくださいね

 

まず、リフィル用のガスなのですが、普通の噴射スプレーのような頭のものではなく、

写真のもののように頭が細い管になっているものを選んでください。

 

そして、補充前には必ず缶をしっかり振っておきましょう

 

それでは早速ガスを入れていきます。

私の使用しているガストーチは台座が付いているので、台座から抜きます。

 

そして上の写真のように、リフィルの頭の管の部分をガストーチ下にある小さな穴に差し込みます

それだけで、もうガスは補充されていきます。

何度かに分けて、シュー、シュー、シューと差し込みます。

 

すると、液体がポタポタと漏れてくるので、それはもうガスが満タンですよ、という合図になります。

漏れた液体はタオルなどで拭きとってくださいね。

 

補充したら、少しだけ (30秒〜1分くらい) 放置して、それから使用し始めます。

補充したての最初は火力が安定しないかもしれませんが、しばらくすると落ち着いてきます。

 

以上でリフィル完了です。

 

私はこのガストーチが気に入って日本に持ち帰りたいと思っていたのですが、

危険品に該当するため、残念ながら持ち帰ることはできませんでした。

( 航空会社や国際宅配便に問い合わせましたが、ガスを抜いたガストーチでも不可とのことでした。)

 

ガストーチを使用する時にも、換気をしながら安全に使用してくださいね。

 

ガストーチは楽天で購入できます。

 

リフィルしなくてもいいガスバーナーはこちらで購入できます。

フルイド アクリリック の メディウム / 材料

 

今回は私がフルイド アクリリックに使用しているメディウムをご紹介します。

メディウムとは、アクリル絵の具に混ぜる液体のことです。

 

 

左から順に 、

– Distilled Water (蒸留水)

– Poring medium (ポーリング メディウム)

– Floetrol (フロートロール)

 

ポーリング メディウムやフロートロール、あまり聞かない名前ですが私に分かる限り

詳しく説明をしていきますね。

 

まず蒸留水、これは分かりますね。

水道水ではありません。

イギリスの水道水には硬水に石灰が入っているので絶対にNGです。

普通にコップを洗っても綺麗に水をふき取らないと、全部白い痕になります。

せっかくの作品が台無しになってしまいます。

日本の水道水であれば大丈夫そうです。

作品の質を一番に考慮するなら蒸留水がオススメです。

 

次にポーリング メディウム

ポーリングメディウムは楽天で購入できます。

こちらは画材なのですが、絵の具などを滑らかに流れやすくする役割があります。

絵具がとろとろになります。

絵の具がキャンバス上をダラダラと流れているような作品などを見たことはありませんか?

絵の具だけでは固いのでそうはいきませんが、ポーリング メディウムを混ぜれば、

流れのある面白いアートも表現できます。

画像のLiquitex (リキテックス) という海外ブランドのものが日本では多く販売されています。

ですが、こちらは比較的高価なブランドなので、海外にお住いの方はもっと安い

ポーリング メディウムも見つけることができると思います。

 

そして、フロートロール

 

こちらは画材ではなく、ペイントコンディショナーといって、

家の内/外壁のペンキ塗りの際に、混ぜ合わせて滑らかに塗りやすくし、

そして塗装を強く長持ちさせる役割があります。

フロートロールを画材として販売しているブランドもあります。

そちらはエアブラシのインクを滑らかにするためにも使用できるようです。

ということは、ポーリングメディウムと同じ役割のものですね。

 

ですが、フロートロールを混ぜることによってセル(フルイッドアートの細胞

のような泡のような模様) が大きく、たくさん出やすくなるんです。

なぜセルが綺麗に出来やすくなるのかはわからないのですが、多くのアーティストが

フロートロールを使用し、絶賛しています。

ただ、日本では手に入りにくく、またとても高価です。

私は帰国の際に配送する荷物と一緒に持ち帰れればと思ったのですが、

危険品に該当するため、残念ながら持ち帰ることは出来ませんでした。

日本ではペイントコンディショナーという名前で販売されているものはあまり見ませんが、

似たような商品を使用することができます。

ポーリングメディウムだけ使うよりセルは出来やすくなります。

 

最後に、フルイッド アクリリック アートでもっとも大事なもの

 

100%のシリコンオイル

 

このシリコンオイルがフルイッド アクリリックのセルの秘密なんです。

なのでこれを入れ忘れると、ただのマーブル模様になってしまいます。

アクリル絵の具、蒸留水、ポーリングメディウム、フロートローなどを混ぜ合わせて、

最後に準備が整った後にシリコンオイルを加えます

シリコンオイルは潤滑油や錆止めなど様々な用途で使用されます。

ヘアオイルに含まれていたりもしますね。

画材として販売しているところは少ないので手に入りにくいと思います。

私はタイヤやローラーの潤滑油として販売されているシリコンオイルを使用します。

 

シリコンオイルを購入する時は、

必ず透明な100%シリコンオイルを選んでください

画材として販売されているものでなければ、100%のシリコンオイルではないものが多く、

化学薬品が含まれていたりもするため、色や臭いがあったりします

シリコンオイルは数滴ずつしか使わないので、小さなボトルでも長持ちしますよ。

 

そして、

実はシリコンオイルに近い性質を持つものであれば代用できます。

もちろんオイル系のものです。

私はシリコンオイル以外のものは、まだわずかしか試したことがないのですが、

確かにセルが出来ます。

アロマオイルやヘアオイルなどです。

 

今回はフルイッドアクリリックに必要な基本の材料ということでご紹介しました。

 

まとめ

– Distilled water (蒸留水)

– Poring medium (ポーリング メディウム)

– Silicon Oil (シリコン オイル)

– Floetrol (フロートロール) があると、より簡単に大きなセルが出来る

( アクリル絵の具は普通の安いもので構いませんよ。)